考古学フォーラム情報BOX723
◆ 展示会・講演会・研究会========
● 瀬戸市文化振興財団:
企画展「瀬戸窯の復興−黎明期の江戸時代窯業−」
会 期:平成30年9月15日(土)から 平成30年10月14日(日)まで
会 場:愛知県陶磁美術館 本館1階ギャラリー(瀬戸市南山口町234番地)
入館料:無 料
主 催:公益財団法人瀬戸市文化振興財団
共 催:愛知県陶磁美術館
開催趣旨:公益財団法人瀬戸市文化振興財団は、その前身である(財)瀬戸市埋蔵文化財センターが設立された平成4年から、瀬戸窯を中心とした陶磁器の生産と流通について考古学的な調査・研究と普及啓発活動を進めてまいりました。具体的には、「中世瀬戸焼の生産と流通」、「瀬戸大窯とその時代」、「江戸時代のやきもの—生産と流通—」、「瀬戸・美濃窯の近代—生産と流通—」という総合テーマを掲げ、各々5か年計画のもと企画展・歴史講演会・シンポジウムを開催いたしました。また、平成24年度からは、近年発掘調査が行なわれた遺跡の知見を加味し、なおかつ前回とは異なる切り口で各時代の様相を読み解くことを目指して新たな3か年計画を立ち上げました。中世については、我国唯一の施釉陶器である古瀬戸製品に主眼を置き、生産の成立・隆盛・拡散に焦点を合わせた展示を行うことによって、約300年の間に大きく様変わりした生産内容や移動を繰り返す生産者の姿を概観いたしました。また戦国・織豊期は、新たに成立した地上式の大窯による生産体制に焦点を当て、大規模な工房跡遺構から生産者集団の存在形態の一端を明らかにするとともに、蓄積された窯跡出土遺物のデータから生産器種(天目茶碗・小皿・擂鉢)の組成にみられる特色・変遷を浮き彫りにいたしました。そして昨年度は、「古瀬戸」と「大窯」の総括として、両者の編年(年代決定)の基準となった資料を展示することによって、当該期における生産の変遷と画期を明示するとともに、生産地編年の確立に至る経緯を概観いたしました。
さて本年度からは、江戸時代の瀬戸窯について考える新たな3か年計画がスタートします。織豊期に多くの陶工が美濃窯へ移住し生産が途絶えてしまった瀬戸窯は、江戸初期に尾張藩が陶工達を召還することによって復興し、その後の発展の礎が築かれたとされています。今回の展示では、その復興の歩みを考古資料から検証することを主題とし、当該期における流通状況についても新たな遺跡出土資料に基づいて概観していきます。
★歴史講演会
演 題:「巨大都市・江戸の誕生と瀬戸美濃」
講 師:長佐古 真也氏((公財)東京都スポーツ文化事業団 東京都埋蔵文化財センター)
日 時:平成30年9月23日(日)午後 1時30分から3時00分
会 場 :愛知県陶磁美術館 講堂ホール
★展示説明会
日 時:1回目:平成30年9月23日(日)午前10時30分から
2回目:平成30年10月6日(土)午後1時30分から
会 場:愛知県陶磁美術館 本館1階ギャラリー
http://seto-cul.jp/
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
▽ 考古学フォーラム情報BOXに掲載する、東海地方(三重・岐阜・愛知・静岡)の考古学に関する情報を募集しております。展示会・講演会・研究会・出版物・発掘調査・現地説明会の情報など、
NQC10551@nifty.com 宮腰までお送り下さい。
ホームページアドレス http://a-forum.air-nifty.com/blog/
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)