考古学フォーラム情報BOX534
▼ 発掘調査========
● 豊橋市文化財センター:
牟呂坂津地区発掘調査現地説明会
開催場所:豊橋市牟呂町字若宮地内(若宮遺跡第2・3次調査区)
開催日時:平成26年9月21日(日) 少雨決行
午前10時30分〜 午後2時〜1日2回)
集合場所:牟呂坂津発掘調査駐車場(牟呂町字境松地内 坂津寺東隣)
問い合せ:豊橋市文化財センター 0532-56-6060
調査の概要:
牟呂坂津地区内のこれまで調査で、若宮・境松遺跡にまたがって各所で環壕が確認されており、弥生時代後期初頭から古墳時代前期初頭の大規模な環壕集落の存在が想定されています。
平成22年度の調査では、環壕にY字状の分岐が確認されましたが、本年度、西側隣地の調査を行い、分岐個所以西で環壕が二重に廻っていたことが、ほぼ確実となりました。外壕と内壕は隣接して同心円状に掘削されるのではなく、比較的広く間隔が取られていることから、集落内の区画としても機能していたかのような印象も受けます。ほかに弥生時代中期の竪穴建物跡なども確認されており、集落の変遷を窺い知ることができます。
ぜひ、現地にてご確認下さい。
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◆ 展示会・講演会・研究会========
● 多治見市文化財保護センター:
企画展「やきものの形 〜多治見の古代から中世〜」
多治見のやきものの始まりである須恵器から、中世の山茶碗までを紹介しています。
多治見のやきものというと、織部や志野、瀬戸黒などに代表される桃山陶器や、西浦焼を始めとする磁器製品を思い浮かべますが、多治見の窯業の始まりは、 古代の須恵器生産まで遡り、中世の山茶碗生産で一大窯業地として発展を遂げます。多治見市が、今なお窯業生産地として盛んな一因は、古代から脈々と受け継がれた歴史があるからではないでしょうか。
本展では、古代から中世のやきものの形が、時代背景や需要層の変化などに伴って柔軟に変化していく様子にスポットをあてています。比較しやすいように主 に生産されていた碗・皿を中心に、年代順に展示しています。古代から中世のやきものは、桃山陶器のような色の美しさはありませんが、大量生産に伴った成形方法の簡略化や、需要層の変化に対応しながら、日々の生活に即した素朴で実用的なやきものになっていく過程は、当時の窯業生産の様子が目に浮かぶようで興味深いです。
1300年以上に亙る多治見のやきものの始まりを、ぜひご覧ください。
期 間:平成26年9月10日(水)〜平成27年2月13日(金)
主 催:多治見市教育委員会
場 所:多治見市文化財保護センター内展示室
開館時間:午前9時〜午後5時
休 館 日:土・日・祝日
入 場 料:無料
http://www.city.tajimi.lg.jp/bunkazai/
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● 土岐市美濃陶磁歴史館:
「元屋敷窯と織部の時代」
古田織部が天下一の茶人として活躍した時代に、志野・織部などの美濃桃山陶を生み出した元屋敷窯。平成25年に重要文化財に指定された元屋敷窯からの出土品を紹介しつつ美濃桃山陶を通して古田織部の生きた時代を再考します。
期 間:2014年9月4日(木)〜11月30日(日)
★講演会
「文化財を護るー地域活性化に向けてー」
講 師:三輪嘉六氏(九州国立博物館館長)
日 時:2014年11月3日(月・祝) 午後1時30分〜
場 所:土岐市文化プラザルナホール
http://www.toki-bunka.or.jp/?page_id=14
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