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2014年3月20日 (木)

考古学フォーラム情報BOX509

▼ 発掘調査========
● 飛騨市教育委員会:
上町遺跡第37次発掘調査現地説明会
日 時:平成26年3月23日(日)10:30〜(雨天決行)
会 場:岐阜県飛騨市上町(国道41号 道の駅アルプ飛騨古川から北へ約300m)
調査経緯:面積 500㎡、原因 個人住宅
主な成果:
遺 構:大型掘立柱建物跡2棟、竪穴住居跡6軒、溝遺構2基など。
遺 物:須恵器、灰釉陶器、土師器、墨書土器(「白ヵ」など)
知 見:上町遺跡では国道41号バイパスなどに関連した開発に伴う発掘調査によって、8世紀前半の大規模な掘立柱建物11棟が発見され、古代の飛騨国荒城郡の郡衙に関連する遺跡であることが知られている。
 今回の調査地区は、上町遺跡の中心部からやや東側で発見された遺跡で、9世紀代の竪穴住居や掘立柱建物で構成された集落であることが判明した。この集落は、上町遺跡の中心部で営まれた7・8世紀代を中心とする郡衙の周辺に営まれた集落とは異なるもので、8世紀後半ごろに郡衙地区が他所へ移動したのち、上町地区に新たに営まれるようになった集落と考えられる。上町遺跡では9世紀から10世紀前半にかけての集落は、いずれも分散的かつ小規模なもので、短期型の集落が主流であったようである。

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◆ 展示会・講演会・研究会========
● 東海土器研究会:
シンポジウム「灰釉陶器の成立から山茶碗へ」
第1回検討会 吉名古窯(宮口古窯跡群)検討会
日 時:平成26年4月13日(日)10:00〜
会 場:浜松市博物館会議室(入館料300円が必要)
 7月5日プレシンポジウム「灰釉陶器を考える−編年の現状と課題−」と来年1月24日・25日に開催するシンポジウム「灰釉陶器の成立から山茶碗へ」を開催するため、毎月、古窯ごとの検討会を開催いたします。
 第1回は、吉名古窯をはじめ宮口古窯跡群出土の灰釉陶器を一同に集め、検討会を開催いたします。報告書刊行となった吉名古窯の資料が多量に並びますので、ぜひご参加ください。当日は吉名古窯報告書の販売もいたします。(一冊2,000円)
・今後の予定  5月10日(土) 猿投古窯検討会
        6月 7日(土) 二川古窯検討会
        8月30日(土) 清ヶ谷古窯検討会
       10月 4日(土) 旗指・助宗古窯検討会
 
 浜松市博物館(浜松市中区蜆塚4−22−1)
 鈴木敏則・久野正博 電話053-456-2208

Photo

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● 知多市歴史民俗博物館:
収蔵品展「知多市の中世常滑焼」
期 間:3月21日(金・祝)〜4月13日(日)
 中世常滑焼は、平安時代後期から鎌倉時代を中心に、知多半島の各地で生産され全国に流通しました。
 本展では、知多市域の古窯や遺跡から出土した中世の常滑焼約200点を紹介します。
観覧無料
http://www.city.chita.aichi.jp/kyouiku/syougai/hyu-tory


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