考古学フォーラム情報BOX421
★ 発掘調査========
● 新城市:新城城跡(新城陣屋跡)の発掘調査現地説明会
本市教育委員会では、新城小学校屋内運動場建設に伴う事前調査として、新城城跡(新城陣屋跡)の発掘調査を実施しています。前回に引き続き、その後半部分の調査成果を見て頂きたく、下記のとおり、遺跡説明会を開催いたします。
日 時:平成24年6月3日(日曜日) (午後2時より)
開催場所:新城市字西入船 地内(新城小学校 運動場内)
内 容:
今回、調査区の南側辺部全体に9基の大型土坑(地下式の貯蔵穴)がまとまって見つかりました。今回の調査地全体が「お客屋敷」の蔵などの性格を有する貯蔵空間であった可能性が分かり、大きな成果を得ることができました。また、新城城跡が描かれた2種類の古絵図のうち、江戸末期頃の屋敷地の状況を正確に描かれたと考えられる絵図も推測できました。
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◆ 展示会・講演会・研究会========
● 第12回考古学セミナー 「考古学研究会を解剖する」
日 時:2012年6月16日(土)午後2時から
場 所:豊橋市職員会館301会議室
テキスト
1 内田好昭「日本考古学と時代区分」
2 橋本達也「古墳築造周辺域における境界形成—南限社会と国家形成—」
3 松木武彦「「世界」史の中の弥生文化—環境・認知・文化伝達—」
4 矢野健一「埋め込まれた「原日本」—繰り返されるミネルヴァ論争—」
掲載文献:2011『考古学研究』57巻4号 228号(報告要旨)
2011『考古学研究』58巻3号 231号(報告)
2012『考古学研究』58巻4号 232号(報告、コメントと全体討論)
・報告要旨と報告、各発表に対するコメント、全体討議の3点セットで分析して発表してください。この研究集会が何を目的にしているのかを分析してください。
申し込み:定員20名 事前申し込み先着順(贄までご連絡ください)なお、テキストが手に入らない場合は連絡してください。コピーを送ります。
募 集:1〜4の文献について発表者を募集します。応募者の状況を見て、このうちの2つを俎上に上げます。希望者は贄までご連絡下さい。
懇 親 会:午後6時から
開催趣旨 前回の第11回セミナーは、「中間テスト」と題して、参加者各自の論文の書き方の具体的検討を行いましたが、少なくとも私が意図した成果は得られませんでした。中間テストを行うのは時期尚早だったということだと思います。そこで、第12回では、今一度、既存の研究の問題点について検討することにします。
第12回は「考古学研究会を解剖する」として、最近の考古学研究会の総会のテーマを取り上げたいと思います。まず、考古学研究会第57回研究集会のテーマを検証します。4名の報告と、それぞれに対するコメントが示され、全体討議の内容が示されています。各報告者が何を問題にして、何を行っているのか? また、各コメントを示した人は何を目的にしているのか? そして、何が討論されたのか? 考古学研究会は、何を行おうとしているのか?
第1回考古学セミナーでは、論文の書き方というテーマで、1データの客観性、2論証過程の論理性、3結論の整合性の3点が、重要なチェックポイントであることを提示しました。今回は考古学研究会がどのような目的を持ち、どのような方法で解決しようとしているのかを分析するためには、何が必要なのかを考えてください。「報告—コメント—討議」の三者の関係がどのようなものであるのかに注目して、その関係を分析してください。今回は、「ディベートの方法とその意義」を確認することが目的です。
発表者は、どのような視点で発表するのかも考えてください。参加者は、自分の分析が他人の分析とどのように違うのか、それはなぜかということを確認してください。
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