考古学フォーラム情報BOX406
★ 発掘調査========
● 豊橋市教育委員会:普門寺旧境内確認調査現地説明会
日 時:平成24年1月22日(日) 10:30〜と13:30〜(雨天中止)
場 所:普門寺旧境内(豊橋市雲谷町字ナベ山下7)
遺跡の概要:
普門寺旧境内は、豊橋市東部にある船形山の南斜面に展開する山岳寺院跡です。2つの本堂跡である元堂址と元々堂址を中心に、大小200ヵ所以上の平場が点在し、各所に信仰の対象となった巨岩が存在します。現存する普門寺には重文指定された仏像を始め、著名な普門寺経塚出土品も収蔵されており、三河屈指の古刹です。
おもな調査成果:
1 稜線に近い通称「薬師岩」で、行場の遺構を確認
巨岩が累々と存在する薬師岩で礎石建物跡と基壇を確認したほか、人工的な立石や儀式に関わる土器を確認しました。13世紀の遺構と推定されます。山林斗そうのルートである弓張山系の入口として重要視され、聖地や拝所として機能したところと考えられます。
2 坊院跡の構造を把握
大型平場の調査を行い、参道を伴う雛壇状の造成や複数の掘立柱建物跡を確認しました。掘立柱建物は何度も建て替えられており、平場が長期間使用されたことが判明しました。
3 元堂址の池から船形木製品が出土
元堂址のある大型平場の池から、民間祭祀に関わるような小型の船形木製品が出土しました。中世前期の土器が多く出土するので、このころの遺物と考えられます。
その他:
・出土遺物の展示とあわせ、普門寺収蔵庫も特別に公開します
・駐車場あり。公共交通機関は不便なので自家用車でお越し下さい
・小雨決行
・見学は1時間程度です。山歩きが可能な服装でご参加下さい
×××××××××××××××××××××××××××××××××××××
◆ 展示会・講演会・研究会========
● 平成23年度「せと歴!(せと 歴史と文化財を知る 見学会)」
瀬戸市域には数多くの文化財があり、これらの文化財は、昔から今日まで伝えられた私たちの貴重な財産です。大切に保存し、次の世代へと伝えていきたいものです。「せと 歴史と文化財を知る 見学会」は瀬戸市域に保存されている文化財を現地で見学し、その価値を再発見しようとするものです。本年度は、平成21年度まで瀬戸市内で発掘調査が行われた桑下城跡等について考古学フォーラムが2月4日に瀬戸蔵で行われることに合わせ、桑下城跡・品野城跡について現地を訪ね、発掘調査で明らかになった情報を踏まえ、分かりやすい解説を行います。
日時・場所 2月5日(日)「桑下城跡・品野城跡を訪ねる」
1.市役所前集合・出発を希望される方 (下記のとおり事前申し込みが必要)
13:00市役所前駐車場集合・出発〜13:10尾張瀬戸駅前バス停〜
13:25品野バスセンター〜13:30桑下城跡北側到着、
2.現地集合される方(事前申し込み不要)
13:30上品野パルメゾン東側駐車場(当日普通乗用車駐車可)集合
13:40〜14:10 桑下城跡見学、
14:30〜15:40 品野城跡見学、
※現地集合者は品野城跡見学後解散(現地集合地点まで徒歩)
15:50城下バス停出発〜16:00品野バスセンター〜16:20尾張瀬戸駅前〜16:30市役所前駐車場解散
※市役所前〜桑下城跡、品野城下〜市役所前の移動は、事前申込者はマイクロバス乗車
講 師:宇佐見 守氏(愛知県埋蔵文化財調査センター)(予定)
主 催:瀬戸市・(財)瀬戸市文化振興財団
参加申込・募集人員
1.マイクロバス乗車(25人程度)は事前申し込みが必要
2.現地集合者は事前申し込み不要(パルメゾン駐車場に普通乗用車15台程駐車可)
参加申し込み先:瀬戸市交流活力部文化課文化財係(21−1951)
参加申し込み受付:1月16日(月)8:30から電話による事前申し込みの受付を行います(定員になり次第バス参加者の受付は終了)
お問い合わせ先:瀬戸市交流活力部文化課 文化財係
489-0876 愛知県瀬戸市白山町1丁目46番地
瀬戸市埋蔵文化財センター内
TEL0561-21-1951 FAX0561-85-2648
担当:佐野 E-mail:h-sano@city.seto.lg.jp
★ 考古学フォーラム2011年度研究会
「桑下東窯跡と桑下城跡-戦国期における大窯生産のすがた-」
会 場:瀬戸蔵 4F多目的ホール(瀬戸市蔵所町1-1)
日 時:平成24年2月4日(土)9:20〜16:00(受付は9:00開始)
主 催:考古学フォーラム 共 催:瀬戸市文化振興財団
発表1(9:30〜10:30)
「桑下東窯跡と桑下城跡の調査」 小澤 一弘 氏(愛知県埋蔵文化財センター)
発表2(10:40〜11:20)
「瀬戸窯における工房について」 河合 君近 氏(瀬戸市文化振興財団)
発表3(11:20〜12:00)
「美濃大窯における工房について」 加藤 真司 氏(土岐市教育委員会)
講 演 (13:00〜14:20)
「中世城館と生産遺跡」 中井 均 氏(滋賀県立大学)
<討 論>「中世城館と大窯生産」 (14:30〜15:40)
討論司会 鈴木正貴・武部真木(愛知県埋蔵文化財センター)
瀬戸市北東部の品野地区では近年多くの遺跡の調査が行われ、考古学的な成果が蓄積されてきました。このうち注目すべき戦国期の遺跡として、桑下東窯跡(大窯)と桑下城跡(城館)があります。桑下東窯跡では、窯体とその周囲の工房跡を含む形で広く調査が行われ、16世紀前葉の窯業生産の実態がうかがわれる良好な資料となりました。また文献・絵図などにより知られていた桑下城跡についても、発掘調査によって具体的な姿が次々と明らかになってきています。2つの遺跡は同じ丘陵上の近接した位置関係にあり、ほぼ同じ期間に活動が行われていたと考えられます。
今回はこれらの調査成果を元に「窯跡」と「城館跡」の時間的・空間的な関係に焦点をあて、瀬戸大窯生産のすがたについて考えてみたいと思います。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
▽ 考古学フォーラム情報BOXに掲載する、東海地方(三重・岐阜・愛知・静岡)の考古学に関する情報を募集しております。展示会・講演会・研究会・出版物・発掘調査・現地説明会の情報など、
NQC10551@nifty.com 宮腰までお送り下さい。
ホームページアドレス http://a-forum.air-nifty.com/blog/
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
| 固定リンク
コメント