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2011年11月29日 (火)

考古学フォーラム情報BOX400

★ 発掘調査========
● 恵那市教育委員会:岩村城跡の発掘調査 現地説明会
と き:12月3日(土曜日)午後1時から3時(雨天中止)
集合場所:八幡曲輪(はちまんぐるわ)霧ヶ井戸(岩村城跡内)
内 容:出土した遺構の説明(八幡櫓及び塀の基礎、武家屋敷地の通路など)
問い合わせ:文化課 電話番号0573-43-2112(内線320)

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◆ 展示会・講演会・研究会========
● 見晴台考古資料館:
特別展「弥生の拠点集落−なごやにコメ作りが伝わった頃の遺跡−」
開催期間:平成23(2011)年10月26日(水曜日)から平成24(2012)年1月22日(日曜日)
 名古屋市では平成21(2009)年度に西区堀越町遺跡で調査を行いました。堀越町遺跡は、周知の埋蔵文化財包蔵地としては把握されていましたが、これまで 本格的な調査は行われたことはなく、遺跡の実態についてはよく分かっていない遺跡でした。今回の調査で、弥生時代前期の土器や骨角器、土偶の頭部、貨泉などの豊富で特筆すべき遺物が出土し、弥生時代前期から続く拠点的な集落遺跡であることが分かりました。
 本展示では、堀越町遺跡の資料を紹介 するとともに、コメ作りが伝わった頃である弥生時代前期の名古屋市内の拠点的な集落遺跡や、その他の遺跡を中心に資料を展示します。また、弥生時代前期に 現れた拠点的な集落遺跡が、弥生時代中期以降遺跡の数が増える中でも、弥生時代を通してこの地域の拠点的な集落であったことも紹介します。
★講演会:
日 時:平成23(2011)年12月10日(土曜日)午後2時から午後3時30分
場 所:名古屋市見晴台考古資料館映像展示室
講 師:(公益)愛知県埋蔵文化財センター 宮腰健司氏
    「濃尾平野と名古屋台地の弥生集落」
申し込み不要、無料、先着80名
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/19-15-2-8-0-0-0-0-0-0.html

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▽ 考古学フォーラム情報BOXに掲載する、東海地方(三重・岐阜・愛知・静岡)の考古学に関する情報を募集しております。展示会・講演会・研究会・出版物・発掘調査・現地説明会の情報など、
NQC10551@nifty.com 宮腰までお送り下さい。
ホームページアドレス  http://a-forum.air-nifty.com/blog/
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2011年11月20日 (日)

考古学フォーラム情報BOX399

★ 発掘調査========
● 豊橋市教育委員会:内田貝塚現場説明会
日 時:平成23年11月23日(祝) 小雨決行
 午前10時30分〜、午後 2時〜 (1日2回)
会 場:「内田貝塚」 愛知県豊橋市牟呂町坂津
問合せ:牟呂坂津地区発掘調査事務所 TEL 0532-31-2202 担当 松本
    豊橋市美術博物館      TEL 0532-51-2879 担当 村上
今回の現地説明会では過去に牟呂坂津地区で出土した遺物も展示いたします。
概 要:
 今年度の調査は4年前に縄文時代の貝層が見つかった調査区の北隣に当たります。注目されたのは段丘斜面下に掘られた弥生時代中期末から後期前葉の大溝(環濠か)が確認されたことです。段丘斜面を利用したと思われる大溝は東海地方でも極めて例が少ないものといえ、段丘上から見下ろす光景は一見の価値があるかと思います。大溝からは弥生後期初頭段階の土器などが多量に出土しています。また、縄文時代晩期前葉の貝層の北端部分が確認され、内田貝塚の縄文貝層の範囲が特定されつつあります。

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◆ 展示会・講演会・研究会========
● 三河考古学談話会西三河定例会(11月)
日 時:平成23年11月25日(金)
 ※第3木曜日ではなく、第4週の金曜日となっています。ご注意ください。
場 所:安城市埋蔵文化財センター
発 表:
「H22年度の安城市内発掘調査について」 発表者 調査担当者(調整中)
「2010年度岡崎市車塚遺跡の調査」発表者 鈴木恵介(愛知県埋蔵文化財調査セン
ター)

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● 第2回高浜ふるさと講座「高浜市内の人造石遺構」のご案内
 服部長七が考案した「人造石」は、愛知県内においては近代化遺産調査や県史編さんにより貴重な産業遺産として評価されるようになってきました。ところが、高浜市域において人造石工法が試行されたことは意外に知られていません。
 高浜市内に残されている人造石遺構について、わかりやすくお話します。講座終了後、郷土資料館近くの人造石遺構の見学も予定しています。
と き:12月4日(日)10時〜11時30分
と こ ろ:高浜市立郷土資料館(高浜市立図書館2階)
講 師:日吉康弘(高浜市役所文化スポーツグループ主事)・浅井亜矢子(高浜
市立図書館サブチーフ)
その他:参加費無料、参加希望の方は電話または直接図書館へお申込みください。
申込み:高浜市立図書館 電話0566−52−0240

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2011年11月12日 (土)

考古学フォーラム情報BOX398

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 第31回名古屋東アジア史研究会
日 時:2011年11月21日(月)18時30分より
場 所:南山大学第一研究棟4階 エレベーターホール右奥の会議室
発表者:東山勝也
内 容:「桜井茶臼山古墳の新知見と検討」
 先般再調査が行われた同古墳について、石室構築方法など、今回の成果をもとに考えます。
※ なお、当日資料代金として、200円をお願いします。
問い合わせ先:
 名古屋市緑区平手北二丁目901
  名古屋市立鳴海東部小学校 木村光一 052-876-0320

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● 本巣市:赤彩古墳の館 秋の特別開館
 岐阜県で、5つしか見つかっていない赤彩古墳。一面に広がる赤の世界 その不思議な世界をあなたも体験してみませんか?
開館期間:11月19日(土)、20日(日)、23日(祝) 9:00〜16:00
入館料:無料(文化の日協賛事業)
場 所:古墳と柿の館(本巣市上保1−1−1) ※富有柿の里バーベキューハウス東隣
主 催:本巣市教育委員会
★企画展:
 特別開館にあわせ、企画展「いにしえの本巣〜本巣市詳細遺跡分布調査の成果から〜」を行います。
平成19年度から始まり、現在5年目を迎える詳細遺跡分布調査の成果をご紹介します。
本巣市の古代ロマンに思いをはせてみてはどうでしょうか。
期 間:11月19日(土)〜12月28日(水)  
★本巣市詳細遺跡分布調査 市民報告会
 特別開館・企画展にあわせ、本巣市詳細遺跡分布調査市民報告会を行います。パネリストの討論や会場の皆様とパネリストとの質疑応答もあります。
日 時:12月11日(日) 13:30から
場 所:ぬくもりの里1階ホール
料 金:無料
パネリスト:八賀晋、丸山幸太郎、早川万年他

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● 伊勢湾岸弥生社会シンポジウム・後期編
「伊勢湾岸域の後期弥生社会」
 昨年度行われた伊勢湾岸弥生社会シンポジウム・中期編「大規模集落と弥生社会」に引き続き、後期編として「伊勢湾岸域の後期弥生社会」というテーマで研究会を開催いたします。
 伊勢湾岸域の後期土器の様相には、全域にわたる類似性があり、広域的なつながりは認めることができますが、それだけで広域的なまとまりをもった社会として評価できるでしょうか。またその中にどのような小地域性が見いだされるのか、そして広域的なまとまりと小地域との関係はといったことが問題となってきます。さらに後期社会の成立やその要因について等々を土器・集落・生産と流通・墓制・祭祀の面から議論していきたいと思います。皆様のご参加をお待ちしております。

日 時:平成23年11月26日(土)・27日(日)
場 所:南山大学名古屋キャンパスR棟49教室
お問い合わせ先・懇親会申し込み先
 宮腰健司(愛知県埋蔵文化財センター)
Tel 0567-67-4163または080-1571-4978
Mail miyakoshi@maibun.com
懇親会の申し込みはメールでお願いします。

内 容:
11月 26日(土)
開 場  9:30〜
挨拶・事務連絡  10:00〜10:10  
◎土器と地域
東岸域 「弥生時代後期の挙母盆地」浅岡優 10:10〜10:40
濃尾平野 「濃尾平野の土器編年—弥生時代後期を中心に—」酒井将史 10:40〜11:10
美濃山間部 「美濃山間部における土器様相」恩田知美 11:10〜11:40
西岸域 「伊勢湾西岸域における弥生時代後期の土器様相」相場さやか 11:40〜12:10
昼休憩  12:10〜13:10
◎集落の様相 
・集落の動向
東岸域 「集落の動向—伊勢湾岸東岸地域(矢作川を中心に)」川崎みどり 13:10〜13:40
濃尾平野 「集落の動向—濃尾平野・名古屋台地」宮腰健司 13:40〜14:10
美濃山間部「 美濃山間部における集落様相」恩田知美 14:10〜14:40
休 憩
西岸域 「伊勢湾西岸地域の弥生時代後期集落と社会」石井智大 14:50〜15:20
環濠集落 「「記憶の場」としての環濠集落」村木誠 15:20〜16:00
◎生産と流通
石器の消滅と鉄器化 「東海地方における石器の終焉」櫻井拓馬 16:00〜16:30

懇親会  18:00〜

11月 27日(日)
開 場  8:30〜
青銅器 「銅鐸の周辺——銅鐸形土製品の意味」黒沢浩 9:00〜9:30
木製品 「弥生時代後期における木製品生産体制の変化とその背景」樋上 昇 9:30〜10:00
◎墓制
・墳墓の形態と構造
東岸域「三河地域における弥生時代後期の墓制」田中俊輔 10:00〜10:30 
休 憩
濃尾平野・美濃山間部「墳墓の形態と構造—濃尾平野・名古屋台地」宮腰健司 10:40〜11:10
西岸域「伊勢湾西岸地域の弥生時代後期墓制の特徴」石井智大 11:10〜11:40
昼休憩  11:40〜12:40
◎祭祀
観念世界 「弥生時代後期の信仰・祭祀の諸問題〜古墳時代への過渡的存在としての後期〜」穂積裕昌 12:40〜13:10
葬送儀礼 「伊勢湾岸域の弥生時代後期墳墓にみる葬送儀礼」川部浩司 13:10〜13:40
休憩
◎討論  司会:宮腰・川崎・石井  13:40〜15:30
挨拶・閉場  15:40〜15:40

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2011年11月 9日 (水)

考古学フォーラム情報BOX397

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 三河考古学談話会東三河部会11月例会
日 時:11月10日(木) 午後7時30分から
場 所:豊川市発掘調査現場事務所
内 容:
「遺伝子情報を読み取る為の基礎知識」高橋(岩本)佳子
「吉田城址における土師器皿と瓦の変遷」村上昇(豊橋市美術博物館)
  吉田城址で出土した近世土師器皿と瓦の変遷を検討します。

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● 第10回考古学セミナー「ディベートの目的とその方法」
日 時:2011年11月27日(日)午後2時から
場 所:豊橋市職員会館301会議室
テキスト 
1)ジーナ・L・バーンズ(訳:下垣仁志)「古墳時代前期における統治支配権仮説(上)」『古代学研究』190 2011年 古代学研究会 
2)ジーナ・L・バーンズ(訳:下垣仁志)「古墳時代前期における統治支配権仮説(下)」『古代学研究』191 2011年 古代学研究会
・森浩一、白石太一郎、溝口孝司、下垣仁志によるコメント→ ジーナ・L・バーンズによる回答
・溝口孝司による再コメント→ ジーナ・L・バーンズによる溝口孝司に対する再回答
申し込み:定員20名 事前申し込み先着順(贄までご連絡ください)なお、テキストが手に入らない場合は連絡してください。コピーを送ります。
募 集:1)2)の文献について発表者を募集します。希望者は贄までご連絡下さい。
懇 親 会 午後6時から
開催趣旨:前回の第9回セミナーは、「認知考古学は“革命”か?」と題して、松本直子さんの認知考古学に関する著作を対象にしました。その評価は「ある程度有効ではあるが、書く意義のない論文」というものでした。認知考古学は、説明する必要のない前提条件を、「スキーマ」「カテゴリー」という新たな用語を使って説明しているもので、同じ説明を繰り返す同語反復(tautology)であり、錯誤によるレトリックに陥っていると思います。
 つまり、既存の論証方法に新たな用語を挿入して文章を飾っており、心地いい響きを持っているため、なんとなく有効であると感じてしまったり、なんとなく新たな視点が得られたと感じてしまう魅力ある文体ですが、実体は、その新たな用語をすべて削除してもまったく文意が変わらないという構造を持っており、本来、説明する必要の無いことだということです。
 第10回は、「ディベートの目的とその方法」と題して、古墳時代の政治構造に関する議論を題材にします。バーンズさんの論文に対して、4名の研究者がコメントを寄せています。それぞれの研究者間に見解や方法の違いはあるのか? あるいは議論する目的は何か? そして意義のある議論とは何なのかを検討します。
 ディベートは、研究者が「学問的命題」を解決するために行う共同作業で、そこに
は一定のルールとマナーがあります。論文を「個人的業績」と考え、多くの業績を得ようとする人たちは、ディベートすることを避け、お互いを賞賛し合い業績の創り合いをしようとします。つまり、ディベートしても自らの業績に傷が付くだけで何の得にもならないからです。ディベートして共同で学問的命題の解決に寄与しようとする研究者に前向きに対峙しようとせず、逃げ出すことで自らの保身を図るということになります。
 今回のテキストは、「古墳時代の政治構造」という一つのテーマに対して、研究者間でディベートを行っている実例です。この分析から、何が得られるのか? それは、参加者それぞれのレベルに直結し、さまざまだと思います。しかし、気づかされる何かが一つでもあれば、それは、以前の自分より進歩したということです。

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▽ 考古学フォーラム情報BOXに掲載する、東海地方(三重・岐阜・愛知・静岡)の考古学に関する情報を募集しております。展示会・講演会・研究会・出版物・発掘調査・現地説明会の情報など、
NQC10551@nifty.com 宮腰までお送り下さい。
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