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2011年9月25日 (日)

考古学フォーラム情報BOX390

◆ 展示会・講演会・研究会========
●「歴史の里(志段味古墳群)」パネル展〜古代歴史ロマンを感じて〜
 名古屋市守山区上志段味地区に所在する志段味古墳群の特色やこれまでの調査結果から明らかになったこと、そこから推測される同古墳群と倭王権との関わりなど最新の研究成果、さらに同地区で計画している「歴史の里」整備についての基本構想を紹介します。
会 期:平成23年9月21日(水)〜10月6日(木)
会 場:名古屋都市センターまちづくり広場(金山南ビル11階)
アクセス:金山総合駅南出口を出て西へ徒歩すぐ
開館時間:午前10時〜午後6時 ※ただし、金曜日は午後8時まで。土・日曜日と祝日は午後5時まで。
休館日 月曜日
入場無料
問い合わせ:
 名古屋市教育委員会文化財保護室 TEL:052-972-3269 FAX:052-972-4176
■ 出版物のご案内
『埋蔵文化財調査報告書62 志段味古墳群』の頒布のご案内
 平成17年度より発掘調査をおこなってきました名古屋市守山区所在の志段味古墳群(国史跡白鳥塚古墳・中社古墳・南社古墳・西大久手古墳・志段味大塚古墳など)の報告書(A4版・542ページ)を刊行しました。
購入方法:
名古屋市役所西庁舎1階市民情報センターで直接ご購入いただくか(価格4,590円)、郵送での購入を希望される方は刊行物の代金(現金)と郵送料(切手)と刊行物名・送り先・連絡先を書いたメモを現金書留で460-8508(住所不要)名古屋市役所市民経済局市政情報課までお送りください。郵送料は電話(052-972-3152)でお問い合わせください。

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● 阿智村東山道・園原ビジターセンターはゝき木館秋季企画展
「灰釉陶器から園原を考えた・・・展 運ばれた平安の焼き物とその謎」 
期 間:平成23年9月16日(金)〜12月25日(日)(休館日火曜 祝日の場合翌日休館)  9:30〜16:30
場 所:阿智村東山道・園原ビジターセンターはゝき木館
入場料:大人200円 小人100円
 毎年秋、はゝき木館では時代順に東山道最大の難所神坂越えの企画展示を行なっています。今年は平安時代に焦点を当てて、神坂峠麓園原の杉の木平遺跡から大量に出土している平安時代の焼き物−灰釉陶器を中心に平安時代の神坂越えと園原を見ていきます。
 展示品としては、杉の木平遺跡出土品を中心に、村内の灰釉陶器を展示、比較資料として愛知県みよし市の灰釉陶器も展示。灰釉陶器椀の塗り方、重ね方の体験コーナーもあります。
★関連イベント
○平安の焼き物を探しに峠道を歩こう!
はゝき木館に集合
日 時:11月13日(日) 9:30〜15:00
神坂神社から神坂峠に至る道を歩き、落ちている陶器を採集し、GPSで採集地点を測定します。ただし、今回は峠まで歩きません。
事前申込必要・保険料100円
○関連講演会 杉の木平遺跡と平安時代の伊那谷のむら
会 場:はゝき木館  
無料・事前申込は不要
時 間:11月20日14:00〜
「神坂峠を越えて」
 灰釉陶器が伊那谷に入る平安時代、伊那谷の集落や人々の生活はどうだったのでしょうか。また、伊那谷の集落遺跡と比較するなかで、杉の木平遺跡はどのような特殊性があるのでしょうか。講師に小平和夫(木祖村立木祖小学校教諭)を迎え、考えていきたいと思います。
○学芸員トーク  変わる東山道と園原の成立−杉の木平の灰釉陶器から見えること
会 場:はゝき木館  
無料・事前申込は不要
時 間:12月11日14:00〜  
学芸員中里信之が、杉の木平遺跡から出てきた灰釉陶器を通じて、東山道の変化と園原の成立、さらに歌枕園原の歴史的背景について考えていきます。

展示・イベント情報は、はゝき木館ホームページに随時アップしています。そちらもご覧ください。HPアドレスは
http://www.vill.achi.nagano.jp/visitor/

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▽ 考古学フォーラム情報BOXに掲載する、東海地方(三重・岐阜・愛知・静岡)の考古学に関する情報を募集しております。展示会・講演会・研究会・出版物・発掘調査・現地説明会の情報など、
NQC10551@nifty.com 宮腰までお送り下さい。
ホームページアドレス  http://a-forum.air-nifty.com/blog/
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2011年9月14日 (水)

考古学フォーラム情報BOX389

★ 発掘調査========
● 東海市:中心街整備事業区域内発掘調査現地説明会
と き:2011年9月19日(月・祝)10:00〜、13:00〜(2回) 雨天中止(小雨決行)
ところ:東海市太田町東畑地内発掘調査現場(名鉄太田川駅東口より徒歩5分)
概 要:
 東海市教育委員会では区画整理事業に伴い、畑間遺跡・東畑遺跡等の調査を継続して行っています。
 畑間遺跡・東畑遺跡は弥生〜中世の集落遺跡で、近隣に所在する松崎遺跡と同じく砂堆上に展開する遺跡です。過年度の調査では弥生の方形周溝墓群や集落域などが判明し、非常に多くの成果を得ています。
 今回は主に弥生中期の遺構を検出している地点を公開します。現在のところ、土器棺の可能性のある弥生中期頃の壺を複数検出しています。
注意事項:
 現地には駐車スペースは用意してありません。公共交通機関でお越しください。ただし、有料ですが周辺に公共駐車場もあります。
問い合わせ先:
 東海市教育委員会 社会教育課(宮澤)
 電話 052-603-2211(内線653)

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● 岐阜県文化財保護センター:荒尾南遺跡発掘調査現地見学会
日 時:平成23年9月20日(火)〜22日(木) 午後1時30分〜午後3時30分<小雨決行>
場 所:荒尾南遺跡発掘調査現場(大垣市荒尾町内)
調査成果:
 河川跡から弥生時代前期の多数の土器を発見
 河川跡や溝跡により規制された墓域と居住域の発見
連絡先:岐阜県文化財保護センター
調査課(岐阜市三田洞)TEL 058-237-8550
荒尾南遺跡発掘調査現場事務所(大垣市荒尾町)TEL 0584-91-0752

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2011年9月 6日 (火)

考古学フォーラム情報BOX388

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 第30回名古屋東アジア史研究会
日 時:2011年9月12日(月)18時30分より
場 所:南山大学第一研究棟4階 エレベーターホール右奥の会議室
発表者:原久仁子
内 容:「虎渓山の古墳」
※ なお、当日資料代金として、200円をお願いします。
問い合わせ先:
 名古屋市緑区平手北二丁目901
  名古屋市立鳴海東部小学校 木村光一 052-876-0320

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● 三河考古学談話会東三河部会9月例会
日 時:9月8日(木) 午後7時30分から
場 所:豊川市発掘調査現場事務所
内 容:
「南三陸町東日本大震災復興支援業務について」岩山欣司(新城市教育委員会)、天野雄矢(豊川市教育委員会)
 6〜7月に東日本大震災の文化財関係復興支援業務に南三陸町へ派遣された両者より、業務の概要や現地の状況について説明いただきます。
「東三河の押型文土器とその併行関係」村上昇(豊橋市美術博物館)
 ネガティブな押型文土器・撚糸文土器の併行関係を整理します。

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● 第8回考古学セミナー「大塚達朗の提言」
日 時:2011年9月10日(土)午後2時から
場 所:豊橋市職員会館301会議室
テキスト
1)大塚達朗「2.縄文時代(1)土器—山内型式論の再検討—」『考古学雑誌』第82巻第2号 1996年
2)大塚達郎「日本先史考古学における編年研究の様相」南山大学人類学博物館紀要』第29号 2011年
参考文献
大塚達郎「短期編年の縄紋文化」『縄文時代』第21号 2010年
大塚達郎「亀ケ岡式精製土器移入・模倣論の再考」『南山大学人類学博物館紀要』
第28号 2010年
申し込み:定員20名 事前申し込み先着順(贄までご連絡ください)なお、テキストや参考文献が手に入らない場合は連絡してください。コピーを送ります。
募 集:1)2)の文献について発表者を募集します。希望者は贄までご連絡下さ
い。
懇 親 会:午後6時から
開催趣旨:前回の第7回セミナーは、小林達雄の様式について検討し、小林行雄、山内清男の概念と比較して、どのように異なっているのかを議論しました。弥生・縄文土器の分類方法(=資料認識論)に関する見解は、その核心部分を検討したと言えると思います。しかし、その解釈は、研究者の目的意識により様々です。
 次回は南山大学の大塚達郎さんの論文をテキストにします。この論文で、何が主張されているのか? そして、それは考古学という学問の進歩にどのように役立っているのか?あるいは役立っていないのか? ということを検討したいと思います。
 今回のセミナーの目的も、自分自身が考古資料をどのように認識するのかということを、他の研究者に理路整然と説明できるようになることです。山内清男、小林行雄、小林達雄が提示した概念を勉強することが目的ではありません。それはあくまで、考古学という学問の命題を解決するための手段でしかありません。
 つまり、誰かの研究の一字一句すべてを調べ、これに解釈を加えたとしても、考古学上の命題を一つも解決することができなかったとすれば、それは考古学という学問の進歩には、何も役に立たなかったということです。
 このセミナーは、「論文の書き方」ということを基本的なテーマにしてきました。そして、第1回考古学セミナーでは、「有効な論文と無効な論文」をテーマにし、第4回考古学セミナーでは、「書く意義のある論文と無い論文」をテーマにしました。考古学の論文は、データの客観性、論証過程の論理性、結論の整合性が、矛盾無く提示されていなければ、有効とは言えません。また、考古学という学問の進歩に役に立つものでなければ、書く意義がありません。考古学の進歩というものが、どのようなものであるのかを考えて、今回のテキストを熟読してください。
 500年あるいは1000年後に、考古学という学問が、どのようなレベルにまで達しているのかを見通して、今やるべきことはどのようなことなのかを考えてください。このような視点を持てば、今行っている議論の何が有効で、何が無効なのか、あるいは議論する意義があるのか、無いのかということは、自ずと理解できるはずです。

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2011年9月 1日 (木)

考古学フォーラム情報BOX387

★ 発掘調査========
● 上県2号古窯跡発掘調査現地説明会:中津川市
 中津川市において平成16年度より、愛知学院大学の実習の一環として同大学藤澤良祐教授が市内の古窯跡の発掘調査を進めており、今年度は上県2号古窯跡第7次調査を行っております。
 つきましては、愛知学院大学による現地説明会を下記のとおり開催いたします。
日 時:平成22年9月3日(土) 11:00〜12:00 ※少雨決行、雨天中止
場 所:中津川市千旦林字上県地内(上県2号古窯跡発掘現場)
問い合わせ先:中津川市文化スポーツ部 文化振興課 文化財保護係
       TEL 0573-66-1111(内4317)

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◆ 展示会・講演会・研究会========
● 三河考古談話会西三河定例会(9月)
日 時:9月9日(金)19:00 ※第2金曜日の開催です。ご注意ください。
場 所:みよし市立歴史民俗資料館
内 容:
夏季企画展「調べてみよう!みよしの地層−三好層から探る地質と歴史−」を見学します。
 案内 平井義敏氏(みよし市教育委員会)

※ 三好市教育委員会・歴史民俗資料館へのお問い合わせはご遠慮ください

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● 鈴鹿市考古博物館:
企画展「河曲の考古学 -各地との交流-」    
期 間:平成23年9月10日(土)〜10月16日(日)
 鈴鹿川の右岸に位置する八重垣神社遺跡・十宮古里遺跡など河曲の遺跡の類似資料を比較して,古代の地域間交流について考えます
★企画展関連講演会
沈線文系土器と弥生時代前期の東海
講 師:永井宏幸さん(愛知県埋蔵文化財調査センター)
日 時:平成23年9月18日(日) 午後2時〜
※聴講は無料です。
★スライド説明会
第3回 河曲の遺跡を掘る
講 師:新田剛(当館職員)
日 時:平成23年10月9日(日) 午後2時〜
※聴講は無料です。
http://www.edu.city.suzuka.mie.jp/museum/

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■ 出版案内========
●川添和暁著『先史社会考古学-骨角器・石器と遺跡形成からみた縄文時代晩期-』
(六一書房 A4 335P 13000円)

序章 本稿の目的と研究の概観
  第1節 縄文時代研究の現状と課題
  第2節 本稿の目的と方向性、対象時期・地域について
  第3節 東海地域における縄文時代研究の歩み 晩期を中心に
第1章 東海地域・縄文時代後期末から晩期前半の土器について
第2章 骨角器の分析
  第1節 縄文時代骨角器研究の歩み
  第2節 東海地域の縄文時代後晩期骨角器概説
  第3節 骨角製利器の分析
   1.ヤスなど点状刺突具類 2.根挟み 3.その他利器について
  第4節 装身具類などの分析
   1.貝輪 2.鹿角製装身具類 3.弭形製品・浮袋の口 4.その他の装身具類
  第5節 製作状況からみた鹿角製品について
第3章 剥片石器類の分析
  第1節 縄文時代剥片石器類研究の歩み
  第2節 東海地域の縄文時代後晩期石器概説
  第3節 各器種の分析
   1.石鏃 2.部分磨製石鏃 3.石匙・スクレイパー 4.打製石斧
第4章 遺構・遺跡の分析 
  第1節 東海地域・縄文時代晩期における遺構・遺跡の特色
  第2節 土器棺墓について
  第3節 遺跡形成過程の検討
第5章 先史社会の解明 東海地域・縄文時代晩期社会の様相
  第1節 生業関連の道具・遺物からみた社会集団
  第2節 東海地域縄文時代晩期前半期の社会集団の様相
  第3節 本分析の特徴と今後の展望
付 編 縄文時代の石錘類について 豊田市今朝平遺跡出土資料の分析を中心に

※ 購入を希望される方は川添さんまで連絡をお願いします。 zoe@maibun.com 

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