考古学フォーラム情報BOX388
◆ 展示会・講演会・研究会========
● 第30回名古屋東アジア史研究会
日 時:2011年9月12日(月)18時30分より
場 所:南山大学第一研究棟4階 エレベーターホール右奥の会議室
発表者:原久仁子
内 容:「虎渓山の古墳」
※ なお、当日資料代金として、200円をお願いします。
問い合わせ先:
名古屋市緑区平手北二丁目901
名古屋市立鳴海東部小学校 木村光一 052-876-0320
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● 三河考古学談話会東三河部会9月例会
日 時:9月8日(木) 午後7時30分から
場 所:豊川市発掘調査現場事務所
内 容:
「南三陸町東日本大震災復興支援業務について」岩山欣司(新城市教育委員会)、天野雄矢(豊川市教育委員会)
6〜7月に東日本大震災の文化財関係復興支援業務に南三陸町へ派遣された両者より、業務の概要や現地の状況について説明いただきます。
「東三河の押型文土器とその併行関係」村上昇(豊橋市美術博物館)
ネガティブな押型文土器・撚糸文土器の併行関係を整理します。
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● 第8回考古学セミナー「大塚達朗の提言」
日 時:2011年9月10日(土)午後2時から
場 所:豊橋市職員会館301会議室
テキスト
1)大塚達朗「2.縄文時代(1)土器—山内型式論の再検討—」『考古学雑誌』第82巻第2号 1996年
2)大塚達郎「日本先史考古学における編年研究の様相」南山大学人類学博物館紀要』第29号 2011年
参考文献
大塚達郎「短期編年の縄紋文化」『縄文時代』第21号 2010年
大塚達郎「亀ケ岡式精製土器移入・模倣論の再考」『南山大学人類学博物館紀要』
第28号 2010年
申し込み:定員20名 事前申し込み先着順(贄までご連絡ください)なお、テキストや参考文献が手に入らない場合は連絡してください。コピーを送ります。
募 集:1)2)の文献について発表者を募集します。希望者は贄までご連絡下さ
い。
懇 親 会:午後6時から
開催趣旨:前回の第7回セミナーは、小林達雄の様式について検討し、小林行雄、山内清男の概念と比較して、どのように異なっているのかを議論しました。弥生・縄文土器の分類方法(=資料認識論)に関する見解は、その核心部分を検討したと言えると思います。しかし、その解釈は、研究者の目的意識により様々です。
次回は南山大学の大塚達郎さんの論文をテキストにします。この論文で、何が主張されているのか? そして、それは考古学という学問の進歩にどのように役立っているのか?あるいは役立っていないのか? ということを検討したいと思います。
今回のセミナーの目的も、自分自身が考古資料をどのように認識するのかということを、他の研究者に理路整然と説明できるようになることです。山内清男、小林行雄、小林達雄が提示した概念を勉強することが目的ではありません。それはあくまで、考古学という学問の命題を解決するための手段でしかありません。
つまり、誰かの研究の一字一句すべてを調べ、これに解釈を加えたとしても、考古学上の命題を一つも解決することができなかったとすれば、それは考古学という学問の進歩には、何も役に立たなかったということです。
このセミナーは、「論文の書き方」ということを基本的なテーマにしてきました。そして、第1回考古学セミナーでは、「有効な論文と無効な論文」をテーマにし、第4回考古学セミナーでは、「書く意義のある論文と無い論文」をテーマにしました。考古学の論文は、データの客観性、論証過程の論理性、結論の整合性が、矛盾無く提示されていなければ、有効とは言えません。また、考古学という学問の進歩に役に立つものでなければ、書く意義がありません。考古学の進歩というものが、どのようなものであるのかを考えて、今回のテキストを熟読してください。
500年あるいは1000年後に、考古学という学問が、どのようなレベルにまで達しているのかを見通して、今やるべきことはどのようなことなのかを考えてください。このような視点を持てば、今行っている議論の何が有効で、何が無効なのか、あるいは議論する意義があるのか、無いのかということは、自ずと理解できるはずです。
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