« 考古学フォーラム情報BOX379 | トップページ | 考古学フォーラム情報BOX381 »

2011年7月18日 (月)

考古学フォーラム情報BOX380

● 浜松市博物館:
特別展「赤門上古墳発掘50周年 銅鐸から銅鏡へ」
 平成23年は、浜松市が市制施行100周年を迎えます。また浜北区の赤門上古墳の発掘調査、三角縁神獣鏡出土から数えて50周年となる年です。
 そこで市内で出土した銅鐸と赤門上古墳の三角縁神獣鏡を軸として、畿内を視野に入れながら、東海地域の弥生時代から古墳時代の政治、経済、文化の展開と、浜松の弥生時代から古墳時代の姿を考えます。
 東海地域は突線紐式段階の銅鐸が盛行した地域で、その東端に位置する浜松は近畿式銅鐸と三遠式銅鐸の両者が分布する地域です。本展示では、三遠式銅鐸の祖 形のひとつとされる東海型銅鐸と東海地域の突線紐式銅鐸、そして畿内の近畿式銅鐸を一堂に集め展示いたします。
 赤門上古墳から出土した三角縁神獣鏡は、畿内の椿井大塚山古墳や黒塚古墳などと同型関係を持つことで知られます。邪馬台国の女王卑弥呼が魏から賜ったと考えられる三角縁神獣鏡を集め展示します。
期 間:平成23年7月23日(土)〜9月4日(日)
★記念講演会 
「銅鐸から前方後円墳へ」
講 師:寺沢 薫(桜井市纒向学研究センター設立準備顧問)
日 時:9月4日(日) 午後1時〜4時
会 場:なゆた浜北 大会議室(浜松市浜北区貴布祢3000) 遠州鉄道浜北駅下車
費 用:入場無料
定 員:当日先着200名
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamahaku/

Doutaku_2

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
● 第7回考古学セミナー「小林達雄の様式論」
日 時:2011年8月7日(日)午後2時から
場 所:豊橋市職員会館301会議室
テキスト
1)小林達雄 1977「5 型式.様式.形式」『日本原始美術大系 1 縄文土器』 講談社 B5版 166-169頁
2)小林達雄 1989「縄文土器の様式と型式・形式」『縄文土器大観4 後期 晩期続縄文』 小学館 B4版 248-257頁
参考文献
小林達雄 1966「縄文早期前半に関する問題」『多摩ニュータウン遺跡調査報告_』多摩ニュータウン遺跡調査会 B5版 21-61頁
小林達雄 1967「縄文晩期における<土版・岩版>研究の前提」『物質文化』10 物質文化研究会 1‐8頁
小林達雄 1967「長野県西筑摩郡開田村柳又遺跡の有舌尖頭器とその範型」『信濃』第19巻 第4号 269-276頁
申し込み:定員20名 事前申し込み先着順(贄までご連絡ください)なお、文献が手に入らない場合は連絡してください。コピーを送ります。
募 集:1)2)の文献について発表者を募集します。希望者は贄までご連絡下さい。
懇 親 会:午後6時から
開催趣旨:前回の第6回セミナーは、小林行雄の様式を踏まえ、山内清男の型式と小林達雄の範型を議論しました。その中で、小林達雄の様式について検討することが提案されました。第7回では、この小林達雄の様式について検討し、小林行雄、山内清男の概念と比較して、考古資料をどのように認識するべきなのかということを議論したいと思います。
 小林達雄が行った具体的な分類の結果を勉強するのではありません。参考文献に挙げた文献は、分類の実例として参考にしてください。まず行うことは、小林達雄の様式がどのような概念であるのか、小林行雄の様式とどう違うのか、山内清男の型式とどう違うのかを比較検討してください。その上で、自分自身が考古資料をどのように認識するのかを説明できるようにして参加してください。第7回では、参加者各自の認識方法がどのように異なっているのかを比較して、もっとも有効な認識方法がどのようなものであるのかを議論したいと思います。これが今回の目的です。
テキスト検討 南山大学の大塚達郎さんから抜き刷りが送られてきていますが、これらを第8回で取上げるかどうかを検討したいと思います。このセミナーで取り上げたほうが良いかは、皆さんと検討したいと思いますので、余裕のある方は内容を検討してください。
大塚達朗「2.縄文時代(1)土器-山内型式論の再検討-」『考古学雑誌』第82巻第2号 1996年
大塚達郎「短期編年の縄紋文化」『縄文時代』第21号 2010年
大塚達郎「亀ケ岡式精製土器移入・模倣論の再考」『南山大学人類学博物館紀要』第28号 2010年
大塚達郎「日本先史考古学における編年研究の様相」南山大学人類学博物館紀要』第29号 2011年

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
▽ 考古学フォーラム情報BOXに掲載する、東海地方(三重・岐阜・愛知・静岡)の考古学に関する情報を募集しております。展示会・講演会・研究会・出版物・発掘調査・現地説明会の情報など、
NQC10551@nifty.com 宮腰までお送り下さい。
ホームページアドレス  http://a-forum.air-nifty.com/blog/
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

|

« 考古学フォーラム情報BOX379 | トップページ | 考古学フォーラム情報BOX381 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 考古学フォーラム情報BOX380:

« 考古学フォーラム情報BOX379 | トップページ | 考古学フォーラム情報BOX381 »