« 考古学フォーラム情報BOX375 | トップページ | 考古学フォーラム情報BOX377 »

2011年6月14日 (火)

考古学フォーラム情報BOX376

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 三河考古学談話会平成23年度6月西三河定例会
日 時:2011年6月16日(木)19:00〜
場 所:安城市埋蔵文化財センター
内 容:
杉浦裕幸(豊田市教育委員会)「地下埋設管設置の事前調査に伴う足助町の工事立ち合い」
大谷茂之(刈谷市教育委員会・名古屋大学大学院)「北海道根室市の温根沼貝塚(縄文時代前期)の調査」
 ※大谷氏にお話頂く根室市温根沼貝塚は、豊田市竹生町出身の人類学者が発見した遺跡です。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
● 第6回考古学セミナー「型式論と範型論-考古資料の認識方法-」
日 時:2011年7月3日(日)午後2時から
場 所:豊橋市職員会館301会議室
テキスト 1 山内清男「第二 縄紋土器型式の細別と大別」『日本遠古之文化』山内清男・先史考古学論文集・第一冊1967年、山内清男「縄紋土器の年代別と地方別」『縄紋式土器・総論』山内清男・先史考古学論文集・新第四集1972年、山内清男「文様帯系統論」『縄紋式土器・総論』山内清男・先史考古学論文集・新第四集1972年
2 小林達雄「タイポロジー」『日本の旧石器文化1総論編』1975年、参考文献 大塚達朗「2.縄文時代(1)土器-山内型式論の再検討-」『考古学雑誌』第82巻第2号 1996年
募 集:1 山内清男(A5版3篇合計18頁)と2 小林達雄(B5版16頁)の発表担当者を募集します。
申し込み:定員20名 事前申し込み先着順(贄までご連絡ください)なお、文献が手に入らない場合は連絡してください。コピーを送ります。
懇 親 会:午後6時から
開催趣旨:前回の第5回セミナーは小林行雄の様式論を中心に議論しましたが、各参加者の認識にずれがあることが明らかになりました。同じ「型式」という用語を使用しながら、各人の定義内容が異なり、議論がかみ合いませんでした。そこで、小林行雄の様式論の対極にあるかのように評価される山内清男の型式論と、両者とは異なったアプローチであるかのように評価されている小林達雄の範型論を検討します。
 この両者の論文の内容を理解することは、必要なことであると思いますが、目的ではありません。このセミナーでの目的は、自分自身が考古資料をどのように認識するのかということを明確かつ論理的に他人に説明できるようになることです。これができなければ、有効で書く意義のある論文を書くことはできません。
 考古資料をまったく使用しない考古学の論文は存在しません。その意味で、考古資料をどのように認識するかということを論理的に考えることは、論文を書くための必須の要件です。より包括的なテーマで歴史像を復元しようとすれば、より広範な考古資料を使用しなければならなくなります。つまり、使用する資料全体の把握方法を考えなければ、より確率の高い歴史像を提示することは難しくなるからです。
 どのような方法で認識すべきかは、それぞれで考えてください。それぞれのレベルの違いが認識方法に反映されているはずです。このセミナーは、単に参加して話を聞くだけでは自らの進歩は期待できません。「考える」という訓練は、自発的に行うしか方法はないのです。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
▽ 考古学フォーラム情報BOXに掲載する、東海地方(三重・岐阜・愛知・静岡)の考古学に関する情報を募集しております。展示会・講演会・研究会・出版物・発掘調査・現地説明会の情報など、
NQC10551@nifty.com 宮腰までお送り下さい。
ホームページアドレス  http://a-forum.air-nifty.com/blog/
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

|

« 考古学フォーラム情報BOX375 | トップページ | 考古学フォーラム情報BOX377 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 考古学フォーラム情報BOX376:

« 考古学フォーラム情報BOX375 | トップページ | 考古学フォーラム情報BOX377 »