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2009年10月28日 (水)

考古学フォーラム情報BOX302

::: 2009.10.28:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 第15回豊橋市文化財保護講演会
「豊橋の中世再発見−城と寺から見えてくるもの−」
 豊橋市では、普門寺旧境内(山寺)の確認調査、正宗寺旧境内(山寺)の新遺構の発見、大崎城址の発掘調査などにより、中世の新知見がじょじょに明らかにされています。
 今回の講演会では、山寺と中世城館をおもに取り上げ、豊橋市の中世考古学の成果について、広い視点から講師に解説していただきます。
日 時:平成21年11月1日(日) 午後2時から
会 場:豊橋駅前文化ホール(開発ビル10階)
    ※ 豊橋市駅前大通二丁目33番地の1
入場 無料(定員200人・先着順)

講 師:中井 均さん(NPO法人城郭遺産による街づくり協議会理事長)

問合せ:豊橋市美術博物館 0532−51−2879

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● 第19回名古屋東アジア史研究会
日 時:2009年11月13日(金)18時30分より
場 所:南山大学第一研究棟4階 エレベーターホール右奥の会議室
発表者:田中城久
内 容:「今昔物語と考古学」
 説教文学について、考古学からアプローチする、ユニークなテーマです。
問い合わせ先:
 名古屋市天白区御前場町351
  名古屋市立しまだ小学校 木村光一 052-802-2821

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● 松阪市文化財センターはにわ館
後期企画展Ⅰ「近・中世のおくり人〜横尾墳墓群の世界〜」
会 期:平成21年10月24日(土)〜12月20日(日)
http://www.city.matsusaka.mie.jp/bunka/shisetsu/haniwakan/kaikan.html

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● 豊田市郷土資料館
特別展「塩の歴史と民俗-三河の塩生産と交易-」
期 間:平成21年10月31日(土曜日)〜同年12月6日(日曜日)
 豊田市の中央を流れる矢作川は有史以来、さまざまな物資が運ばれ流域の文化を育んできました。なかでも塩の交易は古く、梅坪遺跡から出土する大量の製塩土器がしめしているように、古墳時代までさかのぼることができます。
 三河、尾張の海岸部は古代以来、製塩の盛んな地域でした。三河湾の塩は矢作川を川船でのぼり、馬の背で、また名古屋から瀬戸内海の塩が陸路、足助を経由し、遠く伊那地方にはこばれました。市域や近隣には塩の流通に関わる遺跡や文書、民俗資料が多数残されています。
 今回の特別展では豊田市を中心として三河、尾張の塩の生産と交易について視点をあて、新資料を発掘し展示、紹介します。
★ 講 演
日 時:11月15日(日曜日)14:00〜15:30
講 師:渡辺 誠 先生(名古屋大学名誉教授)
会 場:豊田市郷土資料館(2階会議室)
定 員:50人  参加費:無料
申し込み:直接会場にお越しください。
http://www.toyota-rekihaku.com/index2.html

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2009年10月20日 (火)

考古学フォーラム情報BOX301

::: 2009.10.20:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 西牧野遺跡旧石器資料検討会
 愛知県埋蔵文化財センターが調査をおこなっている岡崎市(旧額田町)所在の西牧野遺跡について、午前中に現地説明会がおこなわれるのに併せて、午後より特別に出土資料を拝見する機会を作っていただきました。下記概要のとおり非常に興味深い資料が出土していますので、多くの方に是非検討会に参加していただければと思います。
日 時:10月24日(土)午後1時30分〜
場 所:西牧野遺跡現場事務所(樫山広表交差点右折、250m先の黄色の建物)
その他:当時は、検討会に併せて東海石器研究会を開催します。
連絡先:神取携帯 080−5112−4664
※ 現地説明会 午前10時〜  http://www.maibun.com/top/
概 要:
 愛知県埋蔵文化財センターが本年4月から調査をおこなっている岡崎市(旧額田町)所在の西牧野遺跡から大量の旧石器が出土しており、県下では珍しく、石器がブロックで確認されています。
角錐状石器や横長剥片素材のナイフ形石器、黒曜石製の掻器、熔結凝灰岩や黒曜石製の小型のナイフ形石器が出土している他、多量の剥片や一定量の石刃や石刃核も出土しています。
 また石材組成も珍しく、白色風化石材7割、黒曜石3割という組成をみせ、今までの西三河の組成(チャート主体)を完全に覆すあり方となっています。東三河と信州の影響が強いのかもしれません。おそらく東三河の萩平上の段遺跡や駒場遺跡と同様、三河の中心的な遺跡になることは間違いありません。

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● 岐阜県阿智村東山道・園原ビジターセンター「はゝき木館」
企画展「万葉の神坂越え展 -阿智駅と東山道を探る-」開催中
今、阿智村東山道・園原ビジターセンター「はゝき木館」で企画展「万葉の神坂越え展 -阿智駅と東山道を探る-」を12月23日まで開催しています。
 東山道最大の駅家「阿智駅」を考えることを中心に、奈良時代の
神坂越えを探ります。
 また、近年奈良時代の鏡と判明した安布知神社蔵の花禽双らん八花鏡も公開します。
関連企画もあります。詳細は下記ホームページをご覧下さい。
期 間:2009年10月3日(日)〜12月23日(水)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)
★ 関連企画のご案内
・講演会(1) 東山道神坂越え−古東山道から令制東山道へ−
 奈良時代に入り、東山道が古東山道から令制東山道に変わったとき、何が起きたのでしょうか?考古資料に基づき、下伊那地域の歴史の動きを見ていきます。
日 時:11月21日(土)午後2時〜
場 所:東山道・園原ビジターセンター
講 師:市澤英利氏(阿智第三小学校校長)
参加費:200円(企画展観覧料として)
・講演会(2) 阿智の駅家と古代日本の駅家
 古代の駅家の研究を紐解きながら、阿智駅を考えて行きます。
日 時:11月28日(土)午後1時〜
場 所:東山道・園原ビジターセンター
講 師:木本雅康氏(長崎外国語大学教授)
参加費:200円(企画展観覧料として)
・神坂峠ツアー
 園原ガイドの皆さんと一緒に神坂峠まで歩いて登ります。ちょうど紅葉のきれいな季節です。
日 時:10月24日(土)午前9時30分〜(午後5時解散予定)
集 合:東山道・園原ビジターセンター
参加費:300円
備 考:お弁当持参、登山のできる服装で。
事前に「はゝき木館」(0265-44-2011)までお申し込みをお願い致します。
・阿智駅を歩く・探るツアー
 阿智駅があったと推定されている駒場・中関地区の遺跡を巡ります。深まりゆく秋を満喫しませんか。
日 時:10月31日(土)午前9時30分〜 (12時30分解散予定)
集 合:阿智村中央公民館
参加費:300円
持ち物:タオル、水筒など。
事前に「はゝき木館」(0265-44-2011)までお申し込みをお願い致します。

http://www.vill.achi.nagano.jp/visitor/index.html

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● 三河山寺研究会:今水寺跡の調査
 三河山寺研究会は、新城市教育委員会のご協力をいただき、下記の内容により愛知県新城市八名井に所在する今水寺跡の調査を行います。
 今水寺は、豊橋市と新城市の境界に位置する「吉祥山」の西側山腹にあります。弘法大師の開基と伝えられ、文献から西谷、東谷、北谷といった谷組織が存在したことは明らかです。また、かの滝山寺縁起の本堂落慶供養のくだりにも現れることで知られる、東三河を代表する山寺のひとつです。現地には本堂跡と思われる平場や中世墓群をはじめ、境内の中心に位置する2ヵ所の湧水、坊院跡と思われる多くの平場群が存在しています。過去には、発掘調査などで中世前期を主体とする遺物が多数出土しています。
 きたる、1月30日(土)に行うミニシンポに向け、今水寺の資料化をはかりたいと考えております。
日 時:平成21年11月3日(祝)・7日(土)・8日(日)・14日(土)
集合場所・時間: 
 車のかた:豊川市金沢町「金沢」交差点 午前10時集合
 ※ わかりにくくてすみません。今水寺跡から南東へ3キロほどです
 電車のかた:豊橋駅東口1F中央 午前9時30分集合
・作業内容
 11月3日(祝):遺構分布調査
 11月7日(土):遺構分布調査
 11月8日(日):遺物表面採集調査
 11月14日(土):予備日
・参加表明
 下記岩原のメルアドまで連絡をお願いします。
 金沢交差点、豊橋駅いずれからの参加か、お伝えください。
 その際、携帯など当日連絡が可能な電話番号をお示しください。
・その他
 ・すべて参加が条件ではありません。1日だけでも結構です。
 ・雨天の場合は中止します。
 ・参加者は、昼食や飲み物を各自持参してください。
・連絡先
 岩原 剛gonao773@oasis.ocn.ne.jp

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2009年10月16日 (金)

考古学フォーラム情報BOX300

::: 2009.10.16:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 岐阜市歴史博物館
岐阜市・富山市都市間交流事業
「特別展 越中と美濃を結ぶ考古展」
 飛騨地方が県境を接する富山をはじめとする北陸地方と結びつきが深いのは良く知られていますが、直線距離で150km離れた岐阜市と富山市も、実は何千、何万年も昔の旧石器時代や縄文時代からいろいろな場面で互いに影響を受けています。
 この展覧会では、今年度と来年度の2ヵ年にわたり、両市でこれまでの発掘調査で出土した考古資料を一堂に集めて展示します。今年度は旧石器から奈良・平安時代まで、来年度は中世・近世の岐阜市と富山市の歴史を考古資料から紹介します。岐阜市と富山市は平成19年度に都市間連携協定を結びました。昨年度には東海北陸道が全線開通し、これまでにもまして交流が盛んになりつつあります。原始・古代からの歴史や文化を見つめなおすことで、岐阜と富山の思いがけない共通点や新たな魅力を発見してみませんか。
会 期:平成21年10月30日(金)〜12月13日(日)  
会 場:岐阜市歴史博物館 1階特別展示室
観覧料:高校生以上600円(前売・20名以上の団体400円、割引500円)  
小中学生 300円(前売・20名以上の団体200円、割引200円)
前売券のお求めは岐阜市歴史博物館(10月29日まで)  
以下の方は観覧料が無料となります。
※ 市内在住の70歳以上の方、市内在住の身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方とその介護者、家庭の日に入館する中学生以下の方
展示構成:
1.交流の始まり 旧石器〜縄文時代
 富山と岐阜の交流は、2万年以上前の旧石器時代に始まっています。遺跡の紹介とともに、石器を作る材料となる石からみた交流の様子や富山と岐阜を中心に発達した縄文時代の祭祀文化について展示します。
2.地域文化の熟成 弥生〜古墳時代
 この時代にはそれぞれの地域で独自の歴史文化が展開し、岐阜と富山では残されている遺跡の時期や出土する遺物が異なります。二つの地域の共通点とともに、地域差についても紹介します。また、2階の特集展示室では10月23日(金)〜11月29日(日)の期間に、特にこの時期の木製農具に注目し、北陸と美濃の道具の特徴や形の違いを展示します。
3.越中と美濃 飛鳥〜平安時代
 古代になると中央集権の社会のなかで、越中と美濃はそれぞれに都とのつながりを強めています。律令体制のもとで新しく誕生した越中国と、須恵器の生産地として重要視された美濃国を紹介します。
★関連事業
・講演会
1.「木製品に見る弥生〜古墳時代の東海と北陸」
日 時:11月1日(日)14:00〜
講 師:首都大学東京 都市教養学部 教授 山田昌久さん
会 場:岐阜市歴史博物館1階講堂 
2.「北陸と東海の古代まじないの世界」
日 時:11月8日(日)14:00〜
講 師:富山市教育委員会 堀沢祐一さん
会 場:岐阜市歴史博物館1階講堂

・石器作り体験講座   
日 時:11月21日(土)13:00〜   講師:後藤信幸さん
対 象:小学5年生以上  
定 員:20名
  ※ 参加費 500円(材料費込み)
  ※ 前日までに電話でお申し込みください。定員になり次第締め切ります。
・火起こし体験     
日 時:11月22日(日)10:00〜12:00、14:00〜16:00
 対 象:小学生以上 
  ※ 博物館エントランスにて自由にご参加いただけます。
  ※ 参加費無料
・展示説明会  11月15日、12月6日(日) 各回11:00〜、14:00〜
  ※ 当館学芸員による展示説明
  ※ 特別展観覧者は自由にご参加いただけます。
http://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/index.html  

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● 石造物研究会(2009年度)静岡大会のご案内
テーマ:東海地域における中世石塔の出現と展開−花崗岩製石塔と在地産石塔−
内 容:
 東海地域(静岡県・愛知県・岐阜県・三重県)に多数ある中世石塔のうち、13世紀〜15世紀前葉に該当する古式石塔について、考古学の手法による分析によって得られた分布論や編年論から導き出された歴史的背景をもとにして、古式石塔のもつ問題点を検討することを目的とする。とくに、13世紀代の最古式の石塔の様相、14世紀前葉の律宗系五輪塔の展開、14世紀後葉〜15世紀前葉の広域分布する岐阜県・三重県産砂岩製宝篋印塔と東伊豆産安山岩製宝篋印塔のもつ問題点について議論を深めたい。
会 場:磐田市アミューズ豊田・ゆやホール(磐田市上新屋304 ℡0538-36-3211)
開催日時:2009年12月13日(日)
主 催:石造物研究会
共 催:磐田市教育委員会
後 援:静岡県考古学会・遠江中世石塔研究会・科研費日本中世の葬送墓制に関する発展的研究の研究班
プログラム:
 9:15〜      受 付
 9:30〜 9:35 主催者あいさつ  渡辺 昇(石造物研究会)
 9:35〜 9:50 趣旨説明「東海地域における中世石塔の出現と展開」  松井一明(遠江中世石塔研究会)
地域報告
 9:50〜10:20 「遠江・駿河」  溝口彰啓(遠江中世石塔研究会)
10:20〜10:30  休  憩
10:30〜11:00 「尾張・三河」  木村弘之(磐田市教育委員会)
11:00〜11:30 「美濃」     小野木学(岐阜県文化財保護センター)・三宅唯美(恵那市教育委員会)
11:30〜12:00 「伊勢・伊賀」  竹田憲治(三重県教育委員会)・濱辺一機(四日市市教育委員会)
12:00〜13:00  昼  休
13:00〜13:20 「遠江国府周辺の石塔」 清水 尚(磐田市教育委員会)

基調報告
13:20〜14:40 「畿内における中世石塔の出現と展開」  狭川 真一(元興寺文化財研究所)
14:40〜14:50  休  憩
討 論
14:50〜16:20 「東海地域における中世石塔の出現と展開」
              司 会 松井一明・清水 尚
16:20〜16:30 「まとめ」     清水 尚
紙上参加  「伊豆の石塔」  木村弘之
      「近江の石塔」  上垣幸徳(滋賀県教育委員会)

参加費(資料集代込)    3000円程度(予定)
連絡先 石造物研究会(芦屋市若宮町4−8−106 渡辺昇気付)

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2009年10月 9日 (金)

考古学フォーラム情報BOX299

::: 2009.10.9:::

★ 発掘調査========
●久留倍(くるべ)官衙(かんが)遺跡現地説明会の開催について
日 時:平成21年10月10日(土) 13時〜15時(予定)
場 所:久留倍官衙遺跡発掘調査現場(四日市市大矢知町字久留倍)
・三岐鉄道「大矢知駅」から県道員弁四日市線を南へ800m、徒歩約15分
・四日市東ICから富田山城線を南東へ約2km、ホームセンターのある交差点を左折し約500mで、私立あおい幼稚園(市内大矢知町)の東側
主 催:四日市市教育委員会 社会教育課
内 容:史跡整備事業に伴う久留倍官衙遺跡の発掘調査成果の公開
調査概要:
 久留倍遺跡は、四日市市大矢知町の南方に位置し、標高30m程の小高い丘陵上に所在する、弥生時代〜中世までの複合遺跡です。
 平成11年度から、一般国道1号北勢バイパス建設に伴う事前調査として、事業地の約47,000平方メートルを対象に発掘調査が行われてきました。
 調査の結果、正殿・八脚門などを備えて東を向く政庁や、区画溝で囲まれた正倉院などが確認され、古代伊勢国朝明郡(あさけぐん)の郡衙(役所)の可能性が高く、平成18年7月28日に「久留倍官衙遺跡」として、国の史跡に指定されています。
 なお、この朝明郡は、『日本書紀』『続日本紀』などの歴史書にも登場し、672年の壬申の乱には大海人皇子(後の天武天皇)、740年には聖武天皇が立ち寄ったとの記載もあり、日本の古代史を考える上でも非常に重要な遺跡です。
 また古代以前にも、弥生時代の竪穴住居や方形周溝墓を多数検出、弥生土器、石斧などの石製品、農耕具、容器、舟などの木製品が大量に出土し、弥生時代の集落跡としても注目されています。
 今年度は、昨年度に引き続き、史跡整備事業に伴う学術発掘調査(第16次調査)を行っています。
 調査期間 平成21年6月15日〜平成21年10月中旬(予定)
 調査面積 571平方メートル
調査成果:
 調査区は、丘陵頂部の平坦面で、政庁(郡衙の中心施設)の西側に当ります。
 調査の結果、奈良時代の総柱建物を3棟確認(約1,300年前)確認しました。3棟の内2棟は、建物の側柱だけでなく、碁盤の目のように中央にも柱を持つ総柱建物で、高床式の倉庫だと考えられ、柱筋をそろえて並んでいます。
建物の規模は、3間(東西)×4間(南北)で、床面積が約70平方メートルと非常に大きく柱を立てるための掘りかたも、1m以上あります。柱を抜き取った跡もはっきりと分かります。
何を入れた倉庫なのかは分かりませんが、三重県内でも最大級の建物です。
その他:
 ・小雨決行
 ・参加無料
問い合わせ先: 
当日まで  四日市市教育委員会社会教育課文化財係(059-354-8240)
当日  四日市市役所休日受付(059-354-8104)

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◆ 展示会・講演会・研究会========
● 三河考古学談話会 西三河10月定例会
日 時:10月15日(木)19:00〜
場 所:安城市埋蔵文化財センター
発表者:山口遥介(岡崎市教育委員会)「若狭の後期古墳を考える」

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2009年10月 7日 (水)

考古学フォーラム情報BOX298

::: 2009.10.7:::

★ 発掘調査========
● 田原市:保美貝塚現地説明会
 すでにご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、8月より調査を行っております保美貝塚の現地説明会が行われます。当初予定より少々早めの10月12日となりました。
 保美貝塚は、吉胡貝塚・伊川津貝塚と並ぶ、渥美半島三大貝塚の一つであり、これまで十分な報告がなされてこなかった幻?の貝塚です。今回も埋葬人骨をはじめ、多数の遺物が出土しております。是非この機会に皆様お誘いあわせの上、見学くださいませ。
日 時:平成21年10月12日(月・祝日) 13:30〜15:00
場 所:田原市保美町平城地内
内 容:担当者による調査概要の説明、出土品の展示、資料の配布を行います。
問い合わせ先:0531-23-3635 田原市文化財課(平日のみ) 0531-22-8060吉胡貝塚資料館

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◆ 展示会・講演会・研究会========
● 土岐市美濃陶磁歴史館 
企画展『瀬戸の本業焼−桃山陶写しを中心に−』
 昭和初期まで志野や織部などの美濃桃山陶は、瀬戸窯で生産されたと考えられていました。これは江戸時代後期まで美濃焼が「瀬戸物」として販売されていたことや、江戸時代中期から後期にかけて瀬戸窯で美濃桃山陶を模した製品が製作されていたことが原因と考えられます。
 今回の展示では、瀬戸窯で作られた桃山陶写しがどういった性格を持ち、またどうして瀬戸窯で作られたかを紹介します。
期 間:平成21年10月1日(木曜日)〜平成21年12月6日(日曜日)
★ 講演会
演 題:「近世後期から幕末維新期の美濃焼物の流通」
日 時:平成21年11月14日(土曜日)午後1時30分から3時
会 場:土岐市文化会館2階大会議室(美濃陶磁歴史館隣り)
講 師: 山形万里子氏(流通経済大学教授)
http://www.city.toki.gifu.jp/wcore/hp/page000000600/hpg000000536.htm

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● 鈴鹿市考古博物館
特別展「美への誘い〜いにしえのアクセサリー〜」    
期 間:平成21年10月3日(祝)〜12月6日(日)
 遺跡から出土した勾玉などの装身具や埴輪をもとに、古代のファッションを探ります。
★ 特別展関連講演会
アクセサリーの着装について〜中国の美人画をヒントに〜  
講 師:岩崎 雅美さん(奈良女子大学生活環境学部教授)
日 時:平成21年10月10日(土) 午後2時〜
※ 聴講は無料です。
http://www.edu.city.suzuka.mie.jp/museum/

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