考古学フォーラム情報BOX275
::: 2009.5.13:::
◆ 展示会・講演会・研究会========
● 土岐市美濃陶磁歴史館
「伊達道具-織部スタイルの誕生-」
会 期:平成21年5月15日(金)〜7月26日(日)
http://www.city.toki.gifu.jp/wcore/hp/page000000600/hpg000000536.htm
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● 瑞浪市陶磁資料館
「瑞浪出土の須恵器と白瓷-古代の器と大久手古窯跡群-」
会 期:平成21年5月17日(日)〜8月2日(日)
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● 東海市畑間・東畑遺跡出土資料検討会のお知らせ
近年、東海市の太田川駅周辺の大規模な区画整理事業にともなう発掘調査が進められてきました。とりわけ昨年度の調査では、畑間遺跡や東畑遺跡から、平安時代末から鎌倉時代前半の遺物が大量に出土し、地元知多半島の古窯で生産された陶器類が大量に発見されました。
なかでも遺跡周辺の古窯で生産されたと思われる大量の瓦や、墨書のある土師器皿(かわらけ)の集積、青磁・白磁などの輸入陶磁器の破片や北宋銭など、注目すべき遺物が多く出土しています。
また、砂堆下の粘土層まで掘り抜かれた区画溝や、礎石として利用されたと思われる川原石の数々、更に、土壁立ちの建物の存在を想像させる焼土塊や、層厚50センチにも達する純貝層、貝殻を敷き固めた道路状の遺構など、従来知られていなかったような遺構も発見され、注目されています。
遺跡現地は旧大田川河口に位置し、松崎遺跡にも近く、北に真言宗の古刹弥勒寺を、南に天台宗の古刹観福寺を望む大規模な砂堆上に存在します。今回発見された杏葉唐草文の瓦当は、熱田神宮寺と観福寺で発見されていたものと同類で、社山古窯などで焼成されていたことが知られています。社山古窯の製品は京都の法金剛院や鳥羽離宮東殿安楽寿院に供給されていたことが知られており、当時の荘園に於ける特徴的な生産品としても注目されます。
また、「隆珎」と思われる墨書のある土師器皿の集積のほか、1点のみ「寺」の墨書も発見され、現地に未知の寺院が存在していた可能性が高まりました。
つきましては、今回の出土遺物を研究者の皆さんに公開し、広く御意見を伺うための遺物検討会を開催することにいたしました。
調査の概要や経緯などを調査担当者が説明したあと、さまざまな遺物を手に取りながら検討し、遺跡の性格を推測するてがかりにしたいと考えています。
とかく古窯など生産遺跡からの出土遺物が研究の中心となる土地柄ですが、生産の場と密接に関連した地理的・歴史的環境にある消費遺跡としての観点を重視し、遺物を見ていただければと思います。
多様な遺物内容から、さまざまな御意見が出るものと予想されますが、現在進行中の報告書作成の参考にさせていただきたいと思います。
日 時:平成21年5月23日(土) 午後1時半から5時まで
場 所:東海市立郷土資料館・平洲記念館 講義室
主 催:東海市教育委員会(担当:宮澤)
協 力:国際文化財株式会社(担当:桐山・坂野)
参加希望者はできましたら前日までに下記連絡先までご連絡下さい。
電車で来られた方は、太田川駅からは距離がありますので、車で送迎します。必ず事前にご連絡下さい。
検討会終了後、近くで懇親会を開催予定です。
なお、当日参加不可能な方で日を改めて遺物をご覧になりたい方も、遠慮無くご連絡下さい。ただし、現在国際文化財株式会社が報告書作成中ですので、見ていただける遺物が限定されてしまいますことをご承知置き下さい。
連絡先:東海市教育委員会 社会教育課 宮澤
mail:miyaz_kouji@city.tokai.lg.jp
電 話 052-603-2211(内653)・(当日連絡先)090-4619-2508
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