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2008年12月23日 (火)

考古学フォーラム情報BOX259

::: 2008.12.23:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 名古屋市見晴台考古資料館
企画展「バスに揺られて遺跡めぐり展2」
開催期間:平成20年11月27日(木)から平成21年1月25日(日)
展示内容: 
 名古屋市内には900を越える遺跡が知られていますが、そうした遺跡は身近なところに残されています。今回の企画展はそうした遺跡を、バス路線に沿って紹介するものです。展示をごらんになった後で、実際にバスでその遺跡を巡ることによって、遺跡やその立地を知るとともに、遺跡を残した人々の暮らしを想像できる、そんな展示を目指しています。
紹介する主な遺跡:
 伊勢山中学校遺跡、正木町遺跡、竪三蔵通遺跡、朝日遺跡、片山神社遺跡、小幡遺跡など 
紹介する主な遺物:
 正木町遺跡出土「黒見田」銘須恵器、朝日遺跡出土銅鐸鋳型
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/shisetsu/toshokan/bijyutukan/nagoya00011160.html

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● 南山大学人類学博物館オープン・リサーチ・センター事業 研究会
★ 博物館部会シンポジウム「博物館を魅せる技術」
 南山大学人類学博物館オープンリサーチセンターでは、昨年度、展示環境と収蔵環境に関する実験を行い、その結果に基づいたシンポジウムを開催いたしました。展示環境については照明とグラフィックを中心に、その種類や組み合わせ方によってどのように見え方が違ってくるのか、ということについての実験でした。収蔵環境については、主に温湿度管理についての実験結果と耐震、そしてIPMをテーマとしていました。
  今年度も、引き続き、同じテーマでシンポジウムを行います。今年度は、もっぱら展示環境に焦点を当て、照明とグラフィックに関する実験結果と、ガラスおよびケース内のクロスについての事例報告を踏まえ、博物館展示の見せ方/魅せ方について、多岐にわたる議論を行いたいと考えています。
  また、博物館展示を見せる技術は、ただ単にきれいに見せるということではなく、それによって何かを伝えるためのツールであるべきだと考えます。そうした観点からも、議論ができればと思います。
日 時:2009年1月10日(土) 10:30〜17:30(10:00受付開始)
会 場:南山大学名古屋キャンパス B棟 2階 B21教室
内 容:
主旨説明:黒沢 浩氏(南山大学)
基調講演「博物館展示の魅力」 端 信行氏(日本展示学会会長)
基調報告1「実験結果報告」 アッセマ庸代氏(南山大学)
基調報告2「照明1」 中沢文三氏(丹青研究所)・藤原 工氏(パナソニック電工)
基調報告3「照明2」 土井智子氏(ヤマギワ照明)
基調報告4「低反射フィルム」 吉岡健介氏(日油)
基調報告5「クロス」 吉留美津久氏(川島織物)
コメント 井口智子氏(名古屋ボストン美術館)・里見親幸氏(丹青研究所)・小池富雄氏(徳川美術館)・川合 剛氏(名古屋市博物館)
質疑応答・討議
*参加費無料、申し込み不要です。

★ 人類学部会公開研究会「パプア・ニューギニアの物質文化」
 人類学博物館には、1960年代までに収集されたパプア・ニューギニアの民族誌資料が多数収蔵、展示されている。このコレクションは、日本国内でも有数のものとして知られている。本研究プロジェクトとしては、人類学博物館収蔵資料を体系化し、博物館における教育・研究に活用可能な状態にすることを、まず、第一に考えなければならない。そこで、2008年度のオープンリサーチセンター人類学部会の研究活動の一環として、当館収蔵資料に関する研究会を開催したい。
 当館に収蔵されているニューギニア関連資料は、それ自体質量共に優れたものであるが、必ずしも十分に研究されているとはいえない。そこで、まずはじめに、このような民族誌的物質文化資料がどのような方針のもとに研究されるべきか、実際にニューギニアの物質文化資料を研究された経験のある専門的研究者をまじえて、その方法論的レベルでの議論が不可欠であると考える。
 第二に、本資料群は人類学・民族学だけでなく、様々な研究領域を交錯させることを可能にする。実際に、考古学的研究をこの資料群に適用し、人類学・民族学的知見に寄与するだけでなく、考古学にもその研究成果をフィードバックさせられる可能性を有している。
 以上にように、今回の研究会では、はじめに資料ありき、を趣旨として、物質文化研究の方法論構築・他領域との複合的研究・他の研究機関との共同研究の基盤づくりを目指したい。
日 時:2009年1月25日(日) 10:00〜17:00
会 場:人類学博物館展示室、南山大学名古屋キャンパス B棟 4階 B47教室
内 容:
於:人類学博物館展示室
・「昭和39年、ニューギニア調査の再考と課題」 早川正一氏(南山大学名誉教授)
於:南山大学名古屋キャンパス B棟 4階 B47教室
・「民族資料の考古学的研究−ニューギニアの石斧、その使用痕分析」 原田 幹氏(愛知県教育委員会)、黒沢 浩氏(南山大学)
・「天理参考館所蔵のニューギニア資料」 吉田裕彦氏(天理参考館)
・「ニューギニアの民族考古学調査」 高橋龍三郎氏(早稲田大学)
・「ニューギニア民族資料の記述」 後藤 明氏(南山大学)
討 議:民族資料研究の方向性
*参加費無料、申し込み不要です。

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★ 歴史部会公開研究会「異文化を展示する」
 南山大学人類学博物館オープンリサーチセンター歴史部会では、昨年、「歴史を展示すること」と題した研究会を実施した。これは、人類学博物館の歴史資料(含考古資料)の展示を考えるにあたって、展示という表象の実践には常に展示する側とされる側との間に絶えず権力関係が生じるという問題提起をうけて実施されたものである。
 同様に、人類学博物館の民族(誌)資料の展示については、異文化表象という問題が常につきまとう。欧米においては、この問題は早くから意識されていたが、日本の博物館においては、一部を除いて、未だ博物館側に問題意識が共有されていないのが現状であろう。
 本研究会では、展示における歴史表象に続き、他者表象・異文化表象の問題を取り上げる。ここでの議論によって、少しでもこの問題に対する関心が喚起されることを願っている。
日 時:2009年1月31日(土) 13:30〜17:00
会 場:人類学博物館展示室、南山大学名古屋キャンパス B棟 4階 B47教室
内 容:
基調講演「異文化展示の現在」 吉田憲司氏(国立民族学博物館)
コメント:松田京子氏・永井英治氏(南山大学)
*参加費無料、申し込み不要です。
http://www.nanzan-u.ac.jp/MUSEUM/index.html

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