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2008年1月31日 (木)

考古学フォーラム情報BOX225

::: 2008.1.31:::

★ 発掘調査========
● 豊橋市教育委員会:普門寺旧伽藍址 発掘調査現地説明会
 山岳寺院・普門寺旧伽藍址で進めてきた確認調査の現地説明会を、下記の内容で行います。
日 時:平成20年2月3日(日) 午前11時からと午後2時からの2回
場 所:豊橋市雲谷町字ナベ山下 普門寺旧伽藍址(元堂址)
調査の概要:
 現普門寺の裏山に広がる「普門寺旧伽藍址」は、西に元々堂址、東に元堂址の大型の平場があり、それぞれを中心にして周辺に200カ所の平場群が展開しています。
元堂址は、東西約80m、南北約25mの大型平場で、大小の基壇2カ所と池溝が見られます。周辺は湧き水が豊富なところでもあり、池は一年を通して枯れることがなく、水との深い関わりを示唆する遺構群ではないかといわれています。
大きな基壇には5間×4間の礎石が並び、外装は石積みとなっています。また周囲には、中世後期の瓦片が多数散乱しています。
確認調査は今回が初めてであり、基壇に続く別の石積みが新たに見つかっています。
その他:
・現地は山の中腹にあり、駐車場からは徒歩による移動が必要です。※歩きやすい靴でおこしください。
・収蔵庫を解放し、重要文化財の仏像や銅製経筒などを合わせて公開します。
・雨天の場合は、中止します。
問合せ:豊橋市美術博物館 0532−51−2879

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▽ 考古学フォーラム情報BOXに掲載する、東海地方(三重・岐阜・愛知・静岡)の考古学に関する情報を募集しております。展示会・講演会・研究会・出版物・発掘調査・現地説明会の情報など、
NQC10551@nifty.com 宮腰までお送り下さい。
ホームページアドレス  http://a-forum.air-nifty.com/blog/
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2008年1月30日 (水)

考古学フォーラム情報BOX224

::: 2008.1.30:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
●一宮市博物館
「尾張平野を語る12〜焼き物から見た尾張〜」
開催日時:平成20年2月3日、10日、17日、24日、3月2日の各日曜日
講座内容:この講座ではこれまでも、歴史のみならず自然環境や民俗文化など広い分野から講師を招いて講演会を行い、濃尾平野-特に尾張平野について考えてきました。今回は、焼き物を通史的にとらえ、尾張の伝統文化に与えた影響やその歴史的特徴について考えます。
1 平成20年2月3日(日) 「日本人とやきもの」
  愛知県陶磁資料館 学芸部長 仲野泰裕氏     
2 平成20年2月10日(日)「古代の焼き物」 
  愛知県陶磁資料館 学芸員 小川裕紀氏     
3 平成20年2月17日(日)「中世陶器の生産と流通」
 愛 知県陶磁資料館 学芸課長 井上喜久男氏     
4 平成20年2月24日(日)「尾張の茶の湯〜鈍太郎の来名」 
  愛知県陶磁資料館 主任学芸員 神崎かず子氏     
5 平成20年3月2日(日)/場所:愛知県陶磁資料館 
 「近現代の焼き物」・・・愛知県陶磁資料館 学芸員 佐藤一信氏    
 「焼き物の科学」・・・愛知県陶磁資料館 学芸員 田村哲氏
  作陶の実習(陶芸館)                    
  ・募集人員:30名
  ・現地集合・現地解散
  ・入館料・材料費等実費
協 力:愛知県陶磁資料館
会 場:1〜4は博物館、5は愛知県陶磁資料館に現地集合・解散
時 間:1〜4は各回午後1時30分〜3時、5は午前10時〜午後2時30分
対 象:一般
定 員:1〜4は100名、5は30名。
申込方法:1〜4は、整理券を当日正午から配付します。5については、往復ハガキに氏名・年齢・性別・郵便番号・住所・電話番号を記入し、「尾張平野を語る12 5参加希望」と明記の上、博物館へ。2月10日(日)必着。
聴講料・参加費:
1〜4は常設観覧料が必要。
5は参加費が必要。一般/1050円 高校生・大学生/970円 中学生以下/530円
★ 土器をつくろう
開催日時:平成20年3月1日(土)、2日(日)、16日(日)
講座内容:粘土を使って土器を作り、焼成する講座。3/1は土器の歴史や作り方のお話を聞き、3/2に実際に粘土で製作、3/16に焼成します。
時 間:午前10時〜午後3時(ただし、3/1のみ午後2時30分〜午後4時)
会 場:一宮市博物館・妙興寺境内
対 象:親子
定 員:親子12組(子どもは市内在住の小学校高学年児童)応募多数の場合は抽選
参加費:粘土代など実費
申し込み方法:指定日時に博物館へ直接(詳細は市広報・ホームページ)
http://www.icm-jp.com/index.shtml

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2008年1月25日 (金)

考古学フォーラム情報BOX223

::: 2008.1.25:::

★ 発掘調査========
● 三重の文化財と自然を守る会
 今週末の26日午前10時17分に「岸岡山III遺跡」の見学会を開催いたします。詳細は、下記のとおりです。
日 時:1月26日(土)午前10時17分
場 所:鈴鹿市岸岡山
  集合は、近鉄名古屋線千代崎駅前
内 容:団地造成に伴う「岸岡山III遺跡」の発掘調査が昨年11月から行われており、多数の竪穴式住居が階段状に構築されているのが、確認されました。時代は、東海編年の「山中期」です。当日は、鈴鹿市立考古博物館館長の中森成行氏が現地で説明いたします。

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● 鷺山蝉遺跡等発掘調査報告会
日 時:1月26日(土)10:00〜12:00
テーマ:「発掘調査で分かった鷺山蝉遺跡等の歴史」
講 師:朝田公年(財・岐阜市教育文化振興事業団)
場 所:鷺山公民館 2階ホール
問い合わせ:鷺山公民館(鷺山小学校構内運動場西隣)   
(岐阜県岐阜市鷺山62番地  電話・FAX:058-294-1665)

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●国指定遺跡諏訪原城跡 発掘調査現場説明会
日 時:2月2日(土)10:00〜※1時間程度(小雨決行)
場 所:静岡県島田市菊川1174番地
集 合:諏訪原城跡駐車場
※駐車台数が限られています。できるだけ乗り合わせできていただくか公共交通機関をご利用願います。
問い合わせ:島田市博物館 文化財係 
     (電話・FAX:0547-35-3008)
http://www.city.shimada.shizuoka.jp/hakubutu/bunkazai/haku-bun-suwaharagennchi.jsp

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◆ 展示会・講演会・研究会========
●静岡県考古学会 中部地区月例会
日 時:2月16日(土)14:00〜
報 告:「手越向山遺跡の発掘調査について」篠原和大   
場 所:長沼整理事務所
問い合わせ:静岡県考古学会・小泉祐紀(静岡市文化財課)
     (電話:054-221-1085)
http://www.s-kouko.org/

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2008年1月21日 (月)

考古学フォーラム情報BOX222

::: 2008.1.21:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 南山大学人類学博物館オープンリサーチセンター
弥生部会公開研究会
「生産と流通の民族学・考古学」
1 趣旨
 南山大学人類学博物館オープンリサーチセンターでは、農耕民の社会・文化に関する研究の一環として、10月に生業をテーマとした研究会を開催した。そこでは、狩猟・採集、漁撈、農耕に関して民族考古学と考古学双方からのアプローチを比較検討してみた。これは、人類学・民族学と考古学とが同じ学科にあるという南山大学の特色を活かした、南山大学ならではの研究方向あるといえ、ユニークな研究会とすることができた。
 今回は、前回の生業に関する議論を発展させて、生産と流通に関する議論を行うものである。テーマとしては、民族考古学は、土器作り・機織・鍛冶を取り上げ、考古学では土器・石器・塩の生産と流通を取り上げる。
 ここでの議論は、将来的には人類学博物館の展示に反映され、新たな学問的成果の提示を行う基礎とするものである。
2 日時
2008年1月27日(日) 10:00〜17:00
3 場所
 南山大学名古屋キャンパスB47教室
4 予定
10:00 開会・主旨説明 黒沢浩(南山大学)
10:05 総論 「民族考古学からみた生産と流通」 後藤明(南山大学)
第1部 考古学的方法による生産と流通の検討
10:45 報告1「貝田町式土器原論」       石黒立人(愛知県埋蔵文化財センター)
11:15 報告2「磨製石斧の「流通」と「交易」」   馬場伸一郎(国立歴史民俗博物館)
11:45 報告3「弥生時代の土器製塩を考える」    永井宏幸(愛知県埋蔵文化財センター)
12:15 昼食
第2部 民族考古学的方法による生産と流通の検討
13:15 報告4「土器生産にみられる職人と技法についてー東北タイの事例から」
                   中村真里絵(総合研究大学院大学) 
13:45 報告5「民族考古学からみた機織技術」
東村純子(京都大学)・大西秀之(総合地球環境学研究所)
14:15 報告6「ラオス北部の鉄器生産」  神野信(国立歴史民俗学博物館管理部)
14:45 休憩
第3部 質疑およびコメント(15:00〜)
 (コメント)森泰通(豊田市教育委員会)・石村智(奈良文化財研究所)ほか  
(司会)宮腰健司(愛知県埋蔵文化財センター)
16:30 閉会
http://www.nanzan-u.ac.jp/MUSEUM/index.html
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●南山大学人類学博物館オープンリサーチセンター
博物館部会シンポジウム
「博物館の見せる技術、守る技術——展示技術と保存技術の最前線——」
1 趣旨
 人類学博物館オープンリサーチセンターでは、「博物館資料の文化資源化に関する研究」の一環として、資料の保存・公開に関する技術的な研究を行っている。今年度は、資料の保存に関しては、収蔵庫内の湿度調整にかかわる吸湿材の性能比較実験を行なってきた。今回は、公開に関する研究として、展示室内の照明およびパネル・キャプションなどのグラフィックに対する視認性の実験を行っている。
 博物館の展示において、最も難しく、気を使うのが照明である。照明は、照明側の性能の問題だけでなく、それを使う部屋の状況、光を当てる対象資料の形状・色・テクスチャーなど様々な要因によって変化する。
 また、グラフィックも、どのような文字の大きさ、フォント、色を選択するかによって、展示の印象が変わるだけでなく、観る側の心理に与える影響も変わってくる。
 これらの点について、これまで経験的な判断をすることが多かったが、今回の実験では、様々な条件設定をすることによって、異なる状態を比較検討し、どのような展示環境が適切なのかを考える判断の基準作りを進めることを目的としていた。
 本シンポジウムでは、その結果としてのデータを提示し、さまざまなレベルでの比較を試みたい。
2 日時
 2008年2月2日(土) 10:30〜17:30
3 場所 B22教室
4 スケジュール
10:00 受付
10:30 開会
      主旨説明 黒沢 浩
10:40 基調講演 博物館の見せる技術、守る技術  倉田公裕(明治大学名誉教授)
11:40 報告1 アンケート調査の結果報告  アッセマ庸代(南山大学) 
12:00 昼休み 人類学博物館第2展示室にて照明実験再現
13:00 報告2 展示技術・照明  中沢文三(丹青研究所)・藤原工(松下電工株式会社)
13:40 報告2に対するコメント  小池富雄(徳川美術館)
13:50 報告3 展示技術・グラフィック 熊谷淳一(ノイエ・デザイン)
14:30 報告3に対するコメント 井口智子(名古屋ボストン美術館) 
14:40 休憩
14:50 報告4 保存技術(収蔵環境) 小林宜文(丹青研究所)
15:30 報告4に対するコメント  本田光子(九州国立博物館)・森田稔(京都国立博物館)
15:40 報告5 地震対策     本田光子(九州国立博物館)
16:20 報告5に対するコメント  森田稔(京都国立博物館)
16:30 休憩
16:40 総合討論
(司会)黒沢   パネリスト:アッセマ・井口・熊谷・小池・小林・里見・中沢・藤原・本田・森田17:30 終了
http://www.nanzan-u.ac.jp/MUSEUM/index.html


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2008年1月16日 (水)

考古学フォーラム情報BOX221

::: 2008.1.16:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 三河考古学談話会 西三河部会 1月定例会のご案内
 今回は、新潟大学で自然地理学を専門としてみえる小野先生にお越しいただき、沖積地における発掘調査に必要な地質学の知識についてお話していただけます。
※ 小野先生は最近まで名古屋大学に所属してみえました。
日 時:1月17日(木) 午後7時から
場 所:安城市埋蔵文化財センター
内 容:「沖積低地における遺跡発掘の理論と実践 」
講 師  小野映介 (新潟大学 准教授)

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2008年1月14日 (月)

考古学フォーラム情報BOX220

::: 2008.1.14:::

★ 発掘調査========
● 豊田市:高橋遺跡現地説明会
 高橋遺跡はこれまでの調査で竪穴建物351棟、方形周溝墓5基(弥生終末期)などを調査しており、特に弥生時代後期を中心とした大規模集落として著名です。
 平成19年5月より行ってきた高橋遺跡調査(9900平米)の現地説明会を行います。
現状では三河最多の方形周溝墓群と弥生時代中期の竪穴建物からまとまって出土した石鏃9点が「ウリ」です。
日 時:平成20年1月20日(日) 10時〜
場 所:豊田市高橋町7丁目
★主な内容
・今回の調査区は高橋遺跡の北東端にあたる。
・これまでの墓域(南西500m)より時期的に遡る墓域(方形周溝墓23基)を検出。
・1基のみ弥生時代中期(瓜郷〜長床のどこか)
・他の時期のわかるものは、後期初頭から終末期(古段階)
・市木川の対岸700mにある堂外戸遺跡の方形周溝墓10基(中期後半〜後期初頭)に続くか?
・竪穴建物3棟は方形周溝墓に先立つ弥生中期
・SB1の一角からは、弥生タイプの長身の石鏃9点と小型の磨製石斧がまとまって出土
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&time=&date=&ttype=&q=%E8%B1%8A%E7%94%
B0%E5%B8%82%E9%AB%98%E6%A9%8B%E7%94%BA%EF%BC%97%
E4%B8%81%E7%9B%AE&ie=UTF8&ll=35.092103,137.18349&spn=
0.008234,0.010986&z=16&om=1

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◆ 展示会・講演会・研究会========
● 静岡県考古学会 西部例会
日 時:2月2日(土)14:00〜16:00
内 容:
・「磐田市・高見丘Ⅰ・Ⅱ遺跡の調査」竹内直文  
・「(題未定)」富樫孝志
場 所:磐田市ふれあい会館(静岡県磐田市国府台493-1)
会 費:200円※予約不要
問い合わせ:田村隆太郎(県埋文袋井整理事務所) 
(電話:0538-41-0010  FAX:0538-41-0020)
http://www.s-kouko.org/

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● 静岡県考古学会 2007年度シンポジウム
「東国に伝う横穴式石室−駿河東部の無袖式石室を中心に−」
 古墳時代後期の主たる埋葬施設である横穴式石室について、駿河・遠江では、その形態や消長に小地域単位で異なる特徴が確認できる。なかでも、富士山の南に位置する駿河東部は、いわゆる無袖式石室に集約されるという、東海地域でも特徴的な状況を示す。
 駿河東部における無袖式の横穴式石室は、狭長な形態を呈する傾向にあり、玄室床面が開口部より一段低くなるものが多く確認できる。こうした特徴から、三河などの竪穴系横口式石室との関連が指摘されることもあるが、時期的な隔たりがあるなど、その淵源については定見を得られていないのが現状である。
 狭長な無袖式石室や玄室が一段下る無袖式石室は、関東諸地域でも確認されており、駿河東部と着想の根底を共有する可能性がある。しかし、東海東部の横穴式石室研究は、西からの伝播という観点から論じられる傾向が強く、東の関東や北の甲斐との関連については等閑視されてきた感がある。そこで、今回のシンポジウムでは駿河東部の無袖式石室に焦点をあて、これまでに関連性が指摘されている遠江や三河との比較による解釈だけではなく、北や東の地域との関連性を探る。このような無袖式石室が駿河東部で採用されるに至った背景について考え、その系譜や意義について理解を深めたい。
日 時:平成20年1月26日(土)・27日(日)
会 場:静岡大学 共通B棟301号室(静岡市駿河区大谷832)
主 催:静岡県考古学会(2007年度シンポジウム実行委員会)
・1月26日(土)
12:30 受付開始
13:00 開会・挨拶・趣旨説明
1 基調講演 13:20〜14:20
講演:土生田純之(専修大学教授)
2 各地の様相(1) 14:30〜17:10
駿河:菊池吉修
遠江:田村隆太郎
三河:岩原 剛
甲斐:小林健二
相模:植山英史
懇親会 18:30〜 静岡市内を予定
・1月27日(日)
9:00 開場
2 各地の様相(2) 9:30〜10:30
武蔵南部:草野潤平
下野:市橋一郎
3 駿河東部の事例 10:40〜12:00
長泉町原分古墳:井鍋誉之
富士市中原4号墳:前田勝己
富士川西岸の古墳群:石川武男
4 討 論 13:00〜15:30
16:00 閉会
申込みは不要、入場自由です。
入場料は無料ですが、資料は有料になります。
懇親会については当日の案内、受付になります。
昼食・宿泊の手配は各自でお願いいたします。
駐車場の用意はとくにしていません。公共交通機関をご利用下さいますよう、お願いいたします。
★ JR静岡駅北口から…しずてつジャストラインバス13番乗場(松坂屋百貨店東隣、エクセルワード静岡ビル前)から「静岡大学」又は「大谷」行きに乗車、「静大前」又は「片山」下車(所要時間25分、1時間に5〜7本運行)

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● とっとり発!弥生文化シンポジウム
「とっとり倭人伝−日本海をのぞむ弥生人の暮らしと社会−」
 考古学上注目を集めている山陰の弥生文化の独自性を全国に情報発信し、文化観光振興につなげるため、平成14年度から東京と大阪で開催してきた弥生文化シンポジウムを、今年度は名古屋市で開催します。
日 時:2月9日(土)13:00〜17:00(12:30開場)
内 容:
・基調講演「倭人伝を紐解く」西谷 正
・パネルディスカッション
 コーディネーター  西谷 正(九州大学名誉教授、伊都国歴史博物館名誉館長)
 パネラー       高田健一(鳥取大学地域学部講師)ほか
※会場ロビーにて写真パネルの展示を行い、県内遺跡の概要を紹介します。
場 所:中電ホール(愛知県名古屋市東区東新町)
定 員:400名(申し込みが必要です)
入場料:無料
問い合わせ:鳥取県教委事務局文化課歴史遺産室 
(鳥取県鳥取市東町1丁目271  電話:0857-26-7932)
・申込方法
電話、往復はがき、Eメールのうちいずれかにより、住所、氏名、電話番号をお知らせください。
<申込先>
栄中日文化センター
460-0008 
名古屋市中区栄4丁目1番1号(中日ビル4階)
フリーダイヤル:0120-53-8164
E-mail:sakae-cc@chunichi-culture.com
締 切:1月31日(木)必着。

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● 静岡市埋蔵文化財センター
平成19年度 第4回企画展
「今泉Ⅰ遺跡展−有度山東麓の新発見縄文遺跡−」
 平成18年度の確認調査で新たに確認された、縄文遺跡から出土した土器や石器と、周辺の縄文遺跡の土器約をあわせて約50点展示します。
会 期:2008年1月13日(日)から2008年3月16日まで
★会期中に講演会を開催します。
 演 題:「有度山東麓の縄文遺跡」
 講 師:新井正樹(静岡市文化財課)
 日 時:2008年2月3日(日)午前10時00分〜11時30分
 場 所:静岡市埋蔵文化財センター 1階展示ホール
 募集方法については、決定しだい掲載します。
http://www.city.shizuoka.jp/deps/bunkazai/bunkazai_maizou_index.html

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● 名古屋市見晴台考古資料館
企画展「みはらしだいと高蔵遺跡展」
期 間:平成19年12月27日(木)〜平成20年3月23日(日)
高蔵遺跡は1908(明治41)年に鍵谷徳三郎がはじめて調査をして以来、おおよそ70回もの発掘調査がおこなわれており、来年で調査開始100年を迎えます。
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/shisetsu/toshokan/bijyutukan/
nagoya00011160.html

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2008年1月 6日 (日)

考古学フォーラム情報BOX219

::: 2008.1.6:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 三河考古学談話会(東三河部会) 平成19年度 1月定例会のお知らせ
日 時:平成20年1月10日(木) 19:30〜 
場 所:豊川市埋蔵文化財事務所
内 容:
・報 告 19:30〜20:00 
「平成19年度前半の豊川市の発掘調査について」
 平松弘孝(豊川市教育委員会)
  国分寺北遺跡、白鳥遺跡、国分寺の発掘調査成果の報告です。国分寺では、講堂基壇や回廊の雨落溝などの遺構が確認されています。また、これら出土遺物も会場でご覧いただけます。
・研究発表 20:10〜20:50
 「豊川流域におけるナイフ形石器の検討」
    神取龍生(幸田町)
・連絡事項 21:10〜21:30
各種事務連絡、報告、案内など。

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● 第8回名古屋東アジア史研究会
日 時:2008年1月25日(金) 18時より
場 所:南山大学第一研究棟4階 エレベーターホール右奥の会議室
発表者:田中城久
内 容:17世紀の日間賀島-下海(したみ)古窯址の研究-
 近世初頭の日間賀島における、大窯期の窯址の考察です。
問い合わせ先:
 名古屋市天白区御前場町351
 名古屋市立しまだ小学校 木村光一 052−802−2821

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● 第5回東海縄文研究会
テーマ: 「入海式をめぐる諸問題」
主 催:東海縄文研究会
共 催:知多市歴史民俗博物館
日 時:平成20年(2008) 1月14日(月・祝) 午前10時〜午後4時半
展示会場:知多市歴史民俗博物館(愛知県知多市緑町12番地の2)
発表会場:知多市勤労文化会館研修室1(博物館から徒歩5分程度)
展示資料:入海貝塚出土土器(南山大学人類学博物館蔵)、二股貝塚・楠廻間貝塚出土土器(知多市歴史民俗博物館蔵)、八王子遺跡出土土器(愛知県埋蔵文
化財調査センター蔵)
内 容:4本の基調発表の後、展示資料を実見し、発表者を中心に討論。
プログラム
9 :30  受付開始(知多市勤労文化会館研修室・研修室1)
10:00 開会挨拶・主旨説明(東海縄文研究会代表・大塚達朗)
10:05 事務連絡
10:10 発表(1) 知多市の資料概説(山下勝年氏)
10:35 発表(2) 入海式の学史的整理(増子康眞氏)
11:00 休憩
11:10 発表(3) 入海式研究の現状(小崎晋氏)
11:35 発表(4) 東日本から見た入海式(戸田哲也氏)
12:00 (昼食)資料見学(知多市歴史民俗博物館)
15:10 討論(司会:大塚達朗・発表者4名)
コメント:池谷信之氏・鈴木康二氏ほか2名程度を予定
16:30 閉会(挨拶・事務連絡)
(博物館は17:00まで常設展示の見学可能、資料展示は12:00〜15:00のみ)

参加費用:無料(発表資料は実費相当額1000円程度を負担願います)
懇親会:会場近辺にて17:30〜19:30、会費5000円程度、定員30人。
参加申込・問い合わせ:下記(準備担当・伊藤正人)あてe-mailにて。申込は、氏名・所属・連絡先(メール)・懇親会参加希望の有無を知らせてください。定員100人(先着順)。
itosan-nagoya@w8.dion.ne.jp

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● 鈴鹿市考古博物館
「石棒・和同開珎から鈴鹿海軍備品まで−寄贈・寄託名品展−」    
会 期:平成20年1月12日(土)〜3月9日(日)
 この展示では、寄贈・寄託資料の中から優品を選りすぐって展示します。
講演会1
「考古の社会史」
日 時:1月12日(土)午後2時〜
講 師:小玉 道明 さん(三重県視編さん専門委員)
※聴講は無料です。
講演会2
「三重県史編さんと資料保存について」
日 時:2月16日(土)午後2時〜
講 師:吉村 利男 さん(三重県史編さんグループ)
※聴講は無料です。
http://www.edu.city.suzuka.mie.jp/museum/

Wadokaichin
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▽ 考古学フォーラム情報BOXに掲載する、東海地方(三重・岐阜・愛知・静岡)の考古学に関する情報を募集しております。展示会・講演会・研究会・出版物・発掘調査・現地説明会の情報など、
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