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2007年7月25日 (水)

考古学フォーラム情報BOX204

::: 2007.7.25:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 9回考古学研究会東海例会
「古墳の風景を考える−前方後方墳の調査を素材に−」
 現在、地域に潜在する固有の歴史資産を使った景観形成が「まちづくり」として活発である。また、考古学が扱う遺跡は、地域に表出された個性ある歴史的資産として地域史の主役でもある。そこで、現在東海地方において史跡整備を前提に発掘調査が続けられている二つの前方後方墳を取り上げ、その調査と研究がどのように景観形成に寄与できるのか、考古学と都市保全の視点から模索してみたい。
日 時:8月4日(土)12:45〜17:30
会 場:名古屋大学文学研究科237講義室
   (愛知県名古屋市千種区不老町)
定 員:100名
資料代:1000円
日 程: 
12:45〜12:50 開会挨拶
12:50〜13:10 趣旨説明
・「古墳の調査から風景を読みとる試み」中井正幸(大垣市教育委員会)
13:10〜13:30 発表1
・「象鼻山古墳群と8号墳の調査が物語るもの」中島和哉(養老町教育委員会)
13:30〜13:50 発表2
・「東之宮古墳の調査が物語るもの」渡邊 樹(犬山市教育委員会)
13:50〜14:00 休憩
14:00〜14:30 発表3
・「中四国から前方後方墳の意義を探る」新納 泉(岡山大学)
14:30〜15:00 発表4
・「古墳とその風景−古墳整備にストーリーを」西村幸夫(東京大学・都市工学)
15:00〜15:10 休憩
15:10〜17:20 討論  
 中島和哉・渡邊樹・新納泉・西村幸夫・赤塚次郎・中井正幸
17:20〜17:30 閉会挨拶・次回開催案内
※懇親会 
17:40〜19:30 名古屋大学フレンドリィ南部
参加申込:
例会および懇親会の参加については下記まで申し込みください。
<申込先>
464-8601 名古屋市千種区不老町
名古屋大学大学院文学研究科 梶原義実
E-mail:kajiwara@lit.nagoya-u.ac.jp
詳細 → http://www013.upp.so-net.ne.jp/kouken/tokaireikai.htm

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● 四日市市立博物館
第12回発掘展『くるべムラの木の生活・平成18年度調査速報』
期 間:平成19年7月18日(水)〜8月26日(日)
会 場:四日市市立博物館
内 容:久留倍遺跡出土の弥生時代の木製品を中心に展示
http://www.city.yokkaichi.mie.jp/museum/

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● 犬山市:青塚古墳史跡公園
 いままで交通アクセスが悪くお越しいただくのに大変でした。コミ二ティバスが来るようになりました。火曜日、木曜日、金曜日です
 名鉄犬山駅東口よりバスが出ます。一回200円です。
 9:02 11:02 14:52 犬山駅東口発です。青塚公民館停留所下車です。
 9:49 13:44 15:39 青塚公民館発です。所要時間は35分ぐらいです。
 夏休みには古墳見学に電車とバスでお越しください。
 小学生の皆様にはスライドで青塚古墳の説明できるだけをさせていただきます。
 月曜日は休館日です。
 484-0945愛知県犬山市青塚22−3 青塚古墳史跡公園
 電話、FAX 0568−68−2272
http://www.inuyama.gr.jp/ssinfo/contents/aotsuka/aotsuka.html

Aotsuka
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● 豊田市郷土資料館
企画展「地下に埋もれた縄文の森展-矢作川河床埋没林-」
 矢作川河床埋没林の調査成果による展示です。地中に埋もれていた木々や、各種の調査データから縄文時代の森を紹介します。
期 間:平成19年7月28日(土)〜9月2日(日)
★ 講演会
「地下に埋もれた縄文の森展-矢作川河床埋没林-」
 東京大学大学院教授 辻誠一郎氏
会 場:豊田市郷土資料館
入場無料 当日受付
http://www.toyota-rekihaku.com/

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● 土岐市美濃陶磁歴史館
 企画展『茶陶から暮らしのうつわへ』
 窯ヶ根窯は、平成13年から14年にかけて発掘調査が行われ、3基の窯(窯ヶ根4号窯・1号窯・3号窯)が発見されました。中でも窯ヶ根4号窯は、元屋敷窯の茶陶生産を継承した窯として大いに注目されます。そこでは江戸時代に発達した新しい美意識の下、元屋敷窯にみる盛期の織部とは趣きの異なる織部製品や、青磁を思わせる御深井釉製品などが生産されました。17世紀の中頃になると、1号窯・3号窯では、日用品や仏具に生産の主体が置かれるようになっていきます。こうした変化は、他産地の茶陶へと需要が移行し美濃窯に求められる製品の形態が変わっていく中で、生産の転換をはかった結果といえます。_ 本展示では、江戸時代前期から中期の約100年間にわたり操業が行われた窯ヶ根窯について、茶陶生産中心の4号窯から日用品生産中心の1号窯・3号窯へ、という大きな流れを紹介していきます。
会 場:土岐市美濃陶磁歴史館 第2展示室(第1展示室では美濃桃山陶を展示しております)
期 間:平成19年7月20日(金)から平成19年9月30日(日)
http://www.city.toki.lg.jp/wcore/hp/page000000600/hpg000000536.htm

Kamagane4


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2007年7月18日 (水)

考古学フォーラム情報BOX203

::: 2007.7.18:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 岸岡山遺跡見学会の延期のお知らせ
7月15日開催予定の岸岡山遺跡見学会は、台風4号接近により悪天候と、現場の土が滑るために延期することとなりました。
日 時:8月5日(日)午前10時 近鉄 千代崎駅前集合
講 師:中森 成行氏(鈴鹿市立考古博物館)
主 催:三重の文化財と自然を守る会

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● 平成19年度 岐阜県発掘調査報告会
 平成18年度に岐阜県内で発掘調査が実施された15市町39遺跡の成果を公開する報告会が、多治見市で開催されます。
最新の調査結果の発表には、どなたでも参加していただけます。 
日 時:7月21日(土)13:00〜16:30
内 容:
・小洞遺跡 ほか(関市:弥生時代から古墳時代の墓、古墳)
・大杉遺跡(関市:縄文時代から中世の集落跡)
・櫨山遺跡(池田町:古墳)
・象鼻山古墳群(養老町:古墳)
・野内遺跡(高山市:縄文時代から平安時代の集落跡、生産遺跡)
場 所:多治見市文化会館大会議室
(岐阜県多治見市十九田町2-8  電話:0572-23-2600)
参加費:無料(事前申込み不要です。)
問い合わせ:(財)岐阜県教育文化財団文化財保護センター調査部
      (電話:058ー237-8553)
http://www.maibun.gifu-net.jp/

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● 第33回東海石器研究会例会を下記のように行ないます。よろしくご参集ください。
日 時:7月21日(土) 13時30分〜16時30分
場 所:名古屋大学大学院文学部2階237講義室
内 容:酒呑ジュリンナ遺跡の範囲確認調査結果と縄文時代草創期の問題点
講 師:長田友也さん(名古屋大学大学院文学研究科研究生)
 名古屋大学大学院文学部考古学研究室のご好意により、研究室保管の酒呑ジュリンナ遺跡、九合洞窟、萩平遺跡の出土資料を見学させていただけます。資料見学は当日10時30分頃から可能です。
 また研究会終了後、東山線本山駅周辺で懇親会を計画しております。奮って参加下さい。

 あわせて第34回東海石器研究会例会のご案内をさせてください。
日 時:8月5日(日) 田原市宮西遺跡の見学
 2年前から愛知学院大学白石研究室が継続している草創期の大規模遺跡である田原市宮西遺跡の調査。今年度も行なわれます。調査期間は8月1日〜10日。最終日の10日は埋戻し作業になります。現地説明会が5日(日)に行なわれます。当日までの調査成果がまとめられますので、本研究会として参加したいと思います(実のところ、見ごろは8・9日、調査終了間際のようです)。詳細は21日にお知らせできると思います。

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● 一宮市博物館
「発掘された一宮〜新収蔵品展〜」
期 間:7月7日(土)〜8月26日(日)
 八王子遺跡出土銅鐸をはじめ西上免遺跡出土土師器など、一宮市を代表する考古学資料を紹介します。
http://www.icm-jp.com/index.shtml
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2007年7月11日 (水)

考古学フォーラム情報BOX202

::: 2007.7.11:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 岸岡山遺跡の見学会
 鈴鹿市岸岡町のひばりが丘に所在する岸岡山遺跡の見学会を開催いたします。
日 時:平成19年7月15日(日)午前10時30分より
集合場所:近鉄千代崎駅前
集合時間:午前10時
雨天決行で行います。
講 師:中森 成行氏(鈴鹿市立考古博物館)
主 催:三重の文化財と自然を守る会

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● 三河考古談話会7月定例会(西三河部会)のご案内
日 時:7月19日(木) 午後7時00分〜
場 所:安城市埋蔵文化財センター(裏側通用口よりお入りください)
内 容:平成18年度発掘調査速報
    豊田市
     堂外戸遺跡 飯塚邦男氏(豊田市遺跡調査会)
     (古墳時代の集落遺跡、大型竪穴建物多数検出) 
     衣城跡(七州城跡) 湯川善一氏(二友組)
    安城市
     二タ子遺跡 岡安雅彦氏(安城市埋文センター)
     (二子古墳隣接の東側沖積地の調査)
     古井堤西遺跡 伊藤基之氏(安城市埋文センター)
     (5世紀代の廃棄土坑などを検出)

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● 南山大学人類学博物館オープンリサーチセンター歴史部会公開研究会
「アジア太平洋戦争と人類学」
内 容:
 南山大学人類学博物館オープンリサーチセンター歴史部会では、人類学博物館が所蔵する国内外の資料収集の正当性とその倫理に関する思想史的な研究の一環として、「アジア太平洋戦争と人類学」という研究テーマを設定し、この分野を専門とする研究者を招いて、戦前・戦中・戦後の人類学に関する研究会を開催することにしました。
 今回の発表者は、戦時中の人類学や考古学を思想史的に研究している三名で、南山大学にもゆかりのある中山英司氏、清野謙次氏、G.グロート神父の研究にも触れる予定です。特にグロート神父の収集資料は、人類学博物館の主要なコレクションの一つですので、コレクションが収集された背景を明らかにしたいと思います。
日 時:2007年7月14日(土)
場 所:南山大学名古屋キャンパスMB1教室
発表スケジュール:
13:00 受付開始
13:20 開 始  主旨説明 領塚正浩(市立市川考古博物館)            
13:30−14:30 発表「戦時中の考古学界の動向〜太平洋協会を中心として〜」
                 毒島正明氏(埼玉県蓮田市役所)
14:30−14:40 休憩
14:40−15:40 発表「清野謙次の人類学研究とその生涯」
                 大倉 潤氏(神奈川県秦野市立図書館)
15:40−15:50 休憩
15:50−16:50 発表「G.グロート神父と太平洋戦争〜抑留された外国人学者の動向〜」
                 領塚正浩(市立市川考古博物館)
16:50−17:10 質疑応答(司会:領塚)
17:10 閉 会

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2007年7月10日 (火)

考古学フォーラム情報BOX201

::: 2007.7.10:::

◆ 展示会・講演会・研究会========
● 三河考古学談話会(東三河部会)平成19年度7月定例会
日 時:平成19年7月12日(木) 19:30〜 
場 所:豊川市埋蔵文化財事務所
内 容:
報告 19:30〜20:10 
「平成18年度豊川市の発掘調査報告」
  林 弘之(豊川市)
研究発表 20:10〜20:50
「奈良盆地東南部の古墳群の立地と構造について」
  高橋和成(豊橋市教育委員会)
 ※三河地域にも触れた内容の発表です。
連絡事項 21:10〜21:30
・各種事務連絡、報告、案内など

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●愛知県陶磁資料館
★ 企画展「 うつわ 百花繚乱−尾張の食器文化−」
期 間:6月16日(土)〜9月30日(日)
 江戸時代は年中行事や冠婚葬祭での食事習慣が充実し、料理屋で供される会席料理が発展するなど、和食が完成した時代といわれています。食膳はさまざまな種類の器で彩られ、食器は次第に木漆器から陶磁器中心へと移り変わっていきます。この展覧会ではこうした時代背景の中ではぐくまれた華やかで創意あふれる尾張の食器文化を紹介します。
場 所:本館 第1・2展示室
観覧料:一般 500円(400円)  高校生・大学生400円(320円) 中学生以下 無料( )は20名以上の団体料金 とリニモ駅チラシでの割引
★ 記念講演会 「和食と江戸の料理文化」
日 時:7月22日(日) 午後1時30分〜午後3時  
場 所:本館 講堂
講師:原田 信男 氏(国士舘大学教授)   ※事前申込不要・聴講無料
 江戸時代に完成したといわれる和食の歴史や料理文化に関する講演会を開催します。この機会に和食を見直してみませんか。HPでは 関連行事もご案内いたします。
http://www.pref.aichi.jp/touji/

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2007年7月 3日 (火)

考古学フォーラム情報BOX200

::: 2007.7.4:::

★ 発掘調査========
● 春日井市:愛知県指定史跡「白山神社古墳」発掘調査現地説明会
日 時:平成19年7月7日(土) 10:30〜12:00・13:30〜15:00
 ※雨天翌日順延(7/7小雨・天候不順の場合は、念のため主催者にご確認下さい。)
場 所:白山神社古墳発掘調査現場(愛知県春日井市二子町2丁目11番地3・白山神社境内)
内 容:発掘調査現場の公開・調査員による説明の他、出土遺物や写真パネルの展示を行います。関連資料として二子山古墳出土須恵器・埴輪、御旅所古墳出土須恵器・埴輪などを比較展示します。
白山神社古墳:墳長84mの前方後円墳・2段築成・馬蹄形周溝・地表面に葺石の転石が散布し、採取された埴輪片などから5世紀後半と推定されています。
調査概要:第1トレンチ・前方部中段テラス面で埴輪列を検出し、基底部が全周する個体を含む12点の円筒埴輪(内1ないし2点は朝顔形埴輪)を確認しています。円筒埴輪はいずれもC種横ハケを多用する尾張型埴輪で、2突帯3段の形状と推定されます。葺石は、10〜20センチ大の円礫を用いて構成し、前方部側の第1トレンチ・後円部側の第3トレンチの上段斜面で検出し、崩落石に混じって埴輪片が出土しています。周溝は後世の撹乱が及んでいますが、基底部付近を中心に形象埴輪を含む埴輪片や須恵器が出土しています。形象埴輪は小片ながら家形・人物と推定されるものがあり、二子山古墳の形象埴輪群との関連が注目されます。
交通アクセス:かすがいシティバス 病院循環勝川線(勝川駅経由)・病院循環西部線「二子山公園」下車/名鉄小牧線「味鋺駅」下車徒歩10分/城北線「味美駅」下車徒歩10分
臨時駐車場:「二子山公園」グラウンド 
※駐車台数に限りがありますので、公共交通機関をご利用下さい。
問い合わせ:春日井市教育委員会文化財課 電話(0568)33-1113・当日のみ090-6765-5277

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◆ 展示会・講演会・研究会========
● 名古屋東アジア史研究会
日 時:7月13日(金) 午後6時から(開場は5時45分です)
場 所:南山大学第一研究棟4階
内 容:木村光一「尾張の渡来人-尾張に渡来人はやってきたのかー」

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● 多治見市文化財保護センター
★ 企画展「虎渓山の自然と歴史」
 虎渓山にはシデコブシをはじめとする湿地性の植物や、多くの昆虫や鳥類などの小動物が棲息し、人々もまた、古くから自然の恵みを得ながら生活してきました。本展では、こうした豊かな自然と、旧石器・縄文時代の遺跡、古墳、古窯跡、永保寺庫裡跡の出土遺物から見る歴史をご紹介します。
期 間:平成19年7月2日(月)〜平成19年12月28日(金)
場 所:多治見市文化財保護センター内展示室
入 場 料:無料
★ 「市之倉中窯・洞窯 発掘出土品展」移動展
期 間:平成19年7月4日(水)〜平成19年7月18日(水)
場 所:まなびパーク1階オープンギャラリー
開館時間:午前9時〜午後9時半   休 館 日:月曜日
入 場 料:無料
 市之倉中窯(中2号窯)・洞窯は、平成12〜15年にかけて発掘調査が行われ、18世紀中頃〜明治時代前半までの時期を主体とする遺物が大量に出土しました。江戸時代以降の市之倉窯業に関しては、遠州光明山に祭事用の土器を奉納していたことや、京都の村雲御所や江戸御薬園、紀州藩などに御用品を納めていたという記録が古文書に残されています。今回の発掘調査で出土した「光」の銘入り小皿や葵紋の入った磁器片などは、こうした御用品ではないかと考えられ、古文書の記録を裏付けるものといえます。その他、陶器からせっ器・磁器への生産転換の様相など、発掘調査の成果から市之倉の近世・近代窯業史を紹介します。
★ 文化財講座
講演会 「幕末の瀬戸美濃窯業 〜市之倉中窯・洞窯発掘調査の成果より〜」
日 時:平成19年7月8日(日)  午後1時〜3時半   
会 場:まなびパーク学習室A(多治見市豊岡町1丁目)
講 師:河野典夫氏(瑞浪市文化財審議委員)「市之倉中窯洞窯発掘調査概要」
    小木曽郁夫氏(多治見市文化財審議委員)「幕末の市之倉窯業」
    金子健一氏(瀬戸市職員)「江戸後期から幕末の瀬戸美濃窯業」
定員 80名(無料)
申込 多治見市文化財保護センターにお電話下さい。(0572−25−8633)
http://www.city.tajimi.gifu.jp/bunkazai/index.html

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● 静岡市埋蔵文化財センター
平成19年度第2回企画展
「ケイセイ遺跡速報展」
会 期:平成19年7月1日(日)〜平成19年9月16日(日)
内 容:
ケイセイ遺跡は、近年の調査から古代の有度郡衙跡(郡の役所)である可能性が高いと考えられるようになりました。これまでの調査で出土した、郡衙関連と考えられる出土品を中心に展示します。
★ 講演会
演 題:ケイセイ遺跡出土の木簡・墨書土器について
講 師:天石 夏実(静岡市 文化財課)
内 容:最近のケイセイ遺跡発掘調査の成果の中で、特に注目される木簡・墨書土器について紹介します。
日 時:平成19年8月5日(日)午前10時〜11時30分
場 所:静岡市埋蔵文化財センター1階 展示ホール
募集人員:40人(無料) 
申し込み:8月3日(金)までに 電話で埋蔵文化財センターへ 先着順
http://www.city.shizuoka.jp/deps/bunkazai/bunkazai_maizou_index.html

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