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2007年7月 3日 (火)

考古学フォーラム情報BOX200

::: 2007.7.4:::

★ 発掘調査========
● 春日井市:愛知県指定史跡「白山神社古墳」発掘調査現地説明会
日 時:平成19年7月7日(土) 10:30〜12:00・13:30〜15:00
 ※雨天翌日順延(7/7小雨・天候不順の場合は、念のため主催者にご確認下さい。)
場 所:白山神社古墳発掘調査現場(愛知県春日井市二子町2丁目11番地3・白山神社境内)
内 容:発掘調査現場の公開・調査員による説明の他、出土遺物や写真パネルの展示を行います。関連資料として二子山古墳出土須恵器・埴輪、御旅所古墳出土須恵器・埴輪などを比較展示します。
白山神社古墳:墳長84mの前方後円墳・2段築成・馬蹄形周溝・地表面に葺石の転石が散布し、採取された埴輪片などから5世紀後半と推定されています。
調査概要:第1トレンチ・前方部中段テラス面で埴輪列を検出し、基底部が全周する個体を含む12点の円筒埴輪(内1ないし2点は朝顔形埴輪)を確認しています。円筒埴輪はいずれもC種横ハケを多用する尾張型埴輪で、2突帯3段の形状と推定されます。葺石は、10〜20センチ大の円礫を用いて構成し、前方部側の第1トレンチ・後円部側の第3トレンチの上段斜面で検出し、崩落石に混じって埴輪片が出土しています。周溝は後世の撹乱が及んでいますが、基底部付近を中心に形象埴輪を含む埴輪片や須恵器が出土しています。形象埴輪は小片ながら家形・人物と推定されるものがあり、二子山古墳の形象埴輪群との関連が注目されます。
交通アクセス:かすがいシティバス 病院循環勝川線(勝川駅経由)・病院循環西部線「二子山公園」下車/名鉄小牧線「味鋺駅」下車徒歩10分/城北線「味美駅」下車徒歩10分
臨時駐車場:「二子山公園」グラウンド 
※駐車台数に限りがありますので、公共交通機関をご利用下さい。
問い合わせ:春日井市教育委員会文化財課 電話(0568)33-1113・当日のみ090-6765-5277

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◆ 展示会・講演会・研究会========
● 名古屋東アジア史研究会
日 時:7月13日(金) 午後6時から(開場は5時45分です)
場 所:南山大学第一研究棟4階
内 容:木村光一「尾張の渡来人-尾張に渡来人はやってきたのかー」

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● 多治見市文化財保護センター
★ 企画展「虎渓山の自然と歴史」
 虎渓山にはシデコブシをはじめとする湿地性の植物や、多くの昆虫や鳥類などの小動物が棲息し、人々もまた、古くから自然の恵みを得ながら生活してきました。本展では、こうした豊かな自然と、旧石器・縄文時代の遺跡、古墳、古窯跡、永保寺庫裡跡の出土遺物から見る歴史をご紹介します。
期 間:平成19年7月2日(月)〜平成19年12月28日(金)
場 所:多治見市文化財保護センター内展示室
入 場 料:無料
★ 「市之倉中窯・洞窯 発掘出土品展」移動展
期 間:平成19年7月4日(水)〜平成19年7月18日(水)
場 所:まなびパーク1階オープンギャラリー
開館時間:午前9時〜午後9時半   休 館 日:月曜日
入 場 料:無料
 市之倉中窯(中2号窯)・洞窯は、平成12〜15年にかけて発掘調査が行われ、18世紀中頃〜明治時代前半までの時期を主体とする遺物が大量に出土しました。江戸時代以降の市之倉窯業に関しては、遠州光明山に祭事用の土器を奉納していたことや、京都の村雲御所や江戸御薬園、紀州藩などに御用品を納めていたという記録が古文書に残されています。今回の発掘調査で出土した「光」の銘入り小皿や葵紋の入った磁器片などは、こうした御用品ではないかと考えられ、古文書の記録を裏付けるものといえます。その他、陶器からせっ器・磁器への生産転換の様相など、発掘調査の成果から市之倉の近世・近代窯業史を紹介します。
★ 文化財講座
講演会 「幕末の瀬戸美濃窯業 〜市之倉中窯・洞窯発掘調査の成果より〜」
日 時:平成19年7月8日(日)  午後1時〜3時半   
会 場:まなびパーク学習室A(多治見市豊岡町1丁目)
講 師:河野典夫氏(瑞浪市文化財審議委員)「市之倉中窯洞窯発掘調査概要」
    小木曽郁夫氏(多治見市文化財審議委員)「幕末の市之倉窯業」
    金子健一氏(瀬戸市職員)「江戸後期から幕末の瀬戸美濃窯業」
定員 80名(無料)
申込 多治見市文化財保護センターにお電話下さい。(0572−25−8633)
http://www.city.tajimi.gifu.jp/bunkazai/index.html

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● 静岡市埋蔵文化財センター
平成19年度第2回企画展
「ケイセイ遺跡速報展」
会 期:平成19年7月1日(日)〜平成19年9月16日(日)
内 容:
ケイセイ遺跡は、近年の調査から古代の有度郡衙跡(郡の役所)である可能性が高いと考えられるようになりました。これまでの調査で出土した、郡衙関連と考えられる出土品を中心に展示します。
★ 講演会
演 題:ケイセイ遺跡出土の木簡・墨書土器について
講 師:天石 夏実(静岡市 文化財課)
内 容:最近のケイセイ遺跡発掘調査の成果の中で、特に注目される木簡・墨書土器について紹介します。
日 時:平成19年8月5日(日)午前10時〜11時30分
場 所:静岡市埋蔵文化財センター1階 展示ホール
募集人員:40人(無料) 
申し込み:8月3日(金)までに 電話で埋蔵文化財センターへ 先着順
http://www.city.shizuoka.jp/deps/bunkazai/bunkazai_maizou_index.html

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