考古学フォーラム情報BOX185
::: 2007.2.6 :::
◆ 展示会・講演会・研究会========
● 名古屋市見晴台考古資料館
「名古屋城二の丸発掘と復元」
名古屋のシンボルである名古屋城は、まもなく築城400年を迎えます。現在、本丸御殿の復元が話題になっていますが、30年ほど前には、二の丸東庭園の復元公開が決まり、それに伴う発掘調査を行いました。また、三の丸の地でもたびたび発掘調査を行ってきました。そこで、今回の展示会は、発掘調査出土品と絵図などを元に城の建つ以前の歴史、二の丸に残る城郭庭園の様相などを紹介します。今では見ることのできない名古屋城の一面をご覧ください。
期 間:平成19年1月24日から平成19年3月25日まで
★講演会
日 時:平成19年2月18日(日曜日)午後2時から
場 所:見晴台考古資料館映像展示室にて
内 容:「名古屋城から考える近世の城」 講師 奈良大学 千田嘉博氏
★名古屋城散策
日 時:平成19年3月11日(日曜日)午前10時集合(所要時間2時間30分程度)
集合場所:古屋城内、東門側にあるぼたん園の前(城内は有料です。各自でお入りください)参加希望者は、名前と参加人数を、ハガキかファックスで資料館まで申し込んでください。申込期限:平成19年3月9日(金曜日)午後5時必着
二の丸庭園をメインに歩き、その後、三の丸まで足をのばす予定です。
担 当:当館学芸員 木村有作
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/shisetsu/toshokan/bijyutukan/nagoya00011160.html
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● 愛知県陶磁資料館
企画展「ペルシアのやきもの−8000年の美と伝統−Persian Pottery」
期 間:2007年1月27日(土)〜3月31日(土)
イランで作られたペルシア陶器は、中国陶磁にならぶ世界のやきものの2大潮流の一つとして高く評価されています。新石器時代から鉄器時代にはさまざまな装飾が施された土器が作られ、9世紀以降に発達した色彩豊かな陶器は、ヨーロッパや中国陶磁などに大きな影響を与えました。本展では、鈴木青々氏、中島武則氏などから当館へ寄贈されたコレクションを中心に構成し、ペルシア陶器の悠久の歴史をたどります。
★シンポジウム
「西アジアのやきものとガラスを語る」
日 時:
3月17日(土)午後1時〜午後4時30分
3月18日(日)午前10時〜午後4時
※事前申込は不要です。参加費無料(資料代が別途必要です)
講演者
・ 足立拓朗氏 (中近東文化センター研究員)
・阿部克彦氏 (神奈川大学専任講師)
・飯島章仁氏 (岡山市立オリエント美術館主任学芸員)
・岡野智彦氏 (中近東文化センター研究員)
・佐々木達夫氏 (金沢大学教授)
・佐々木花江氏 (金沢大学助教授)
・真道洋子氏 (中近東文化センター研究員)
・枡屋友子氏 (東京大学東洋文化研究所助教授)
・ 森 達也 (愛知県陶磁資料館主任学芸員)
http://www.pref.aichi.jp/touji/index.html
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● 浜松市博物館
「里帰りした新浜松市の埋蔵文化財」
三ヶ日町宇志出土瓦塔特別展示
期 間:平成19年2月3日(土)〜3月31日(土)
会 場:浜松市博物館 特別展示室
昭和33年(1958)、浜松市三ヶ日町宇志大里の山中で、破片となった古代の瓦塔(がとう)が発掘され、奈良国立博物館によって五重塔に復元されました。このたび、奈良国立博物館の特別協力によって、発見以来初めて地元での公開が実現しました。瓦塔は、古代寺院の高層建築である仏塔を精巧に模したミニチュアで、文字通り瓦と同じ焼き物です。
この機会に、ぜひご覧ください。
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamahaku/
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● 土岐市美濃陶磁歴史館
特別展『-ポスト織部の時代-元和・寛永の茶陶』
これまで、織部製品の末期から終焉以降にあたる、元和年間から寛永年間(1624−1644)の茶陶は、織部様式からの衰退として理解され、陶磁史上の意義も極めて軽視されてきました。美濃窯においては、「御深井」と呼ばれる、青磁風の瀟洒で落ち着いた茶陶が代表的と説明されてきましたが、その誕生の過程や生産・消費にはあまり注目されることはありませんでした。
また、近年、元屋敷窯に後続し、慶長末期から操業を始め、元和・寛永期に多くの茶陶を輩出した窯ヶ根窯が発掘調査されました。そこでは、高取・萩・京都・伊万里・李朝・中国など、様々な産地の茶陶と意匠を同じくする製品が出土しています。このことは、従来、「織部から御深井へ」と単純に説明された「ポスト織部」時代における美濃茶陶成立の謎について、再考する必要をうながしていると考えられます。また、産地間の意匠の類似や、その変化の共通性を踏まえると、この謎は、美濃窯を超えたより大きな枠組みの中で考えるべきでしょう。
本展では、美濃窯及び各地の窯跡・都市遺跡からの出土品、永きに渡り愛蔵されてきた伝世品を展観し、「ポスト織部の時代」元和〜寛永期における、茶陶のスタイルとその変遷、生産と消費について紹介します。
期 間:平成19年2月24日(土)〜平成19年5月6日(日)
http://www.city.toki.lg.jp/wcore/hp/page000003300/hpg000003238.htm
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